北京を長期で旅行したり、他にも中国各地や世界各国を旅行する場合、メインバッグをスーツケースではなくバックパックにする人も多いと思います。
バックパックのメリットは身軽なことで、足場の悪い地面や階段も移動しやすい。
そんな利点のあるバックパックは、どのように選んだらよいのでしょうか。
どんなバックパックがよいのでしょうか。
大きさや機能性など、はじめてバックパックを選ぶときは悩んでしまいますよね。
そんなあなたのために、この記事ではバックパックの選び方と、おすすめの商品を紹介します。
私は北京をはじめ、東南アジアやインドを半年間バックパッカー旅行したことがあるので、その経験を元に書きました。
ぜひ参考にしてみてください。
1.バックパックの選び方
バックパックの選び方には、以下のポイントがあります。
- 容量
- 軽さ
- ポケットの数
- 腰回りのベルト
- 肩ベルトと背中はメッシュがおすすめ
- 防犯性〜南京錠がかけられるダブルファスナーがおすすめ
- レインカバー付属
- 機内持ち込みルールに合わせる
以下、順に見ていきます。
1.容量
まずバックパックの容量は、旅行する日数で選ぶとよいと思います。
日数が増えれば、荷物も増えるからです。
大体の目安は、以下のとおりです。
日数 | 容量 |
1~2日(1週間以内) | 30L~ |
2~3(1週間以上) | 40L~ |
1週間以上(数ヶ月) | 50L~ |
上の目安は商品ページなどの記載を参考にしましたが、カッコ内はバックパッカーの多くが旅する時の容量です。
メーカー推奨は30Lは1~2日、40Lは2~3日というところが多いですが、旅慣れたバックパッカーは長旅でも小さい容量で済ます人が多い。
バックパックは移動中ずっと背負うことになるので、軽い方がいいからです。
ベテランのバックパッカーは、半年でも1年でも40L位で旅行します。
というわけで、おすすめは荷物を減らして容量をあまり増やさないことです。
たとえば衣類を北京のホテルで洗うことにすれば、日数がどんなに増えても2~3日分の衣類で済みます。
このように荷物を減らすとよいですが、ただどうしても荷物が増えそうなら、余裕を持って大きめの容量を選ぶのもありだと思います。
バックパックの容量は各自の荷物の減らし方にもよるので一概には言えないのですが、以上参考にしてみてください。
私は半年の旅行を60Lのバックパックで行きましたが、1週間の旅行でも同じ60Lで行きます。
ガジェット類など荷物が多くなりがちだからですが、本当はもっと減らすべきだし、その方が楽でしょう。
2.軽さ
バックパックは、軽さで選ぶこともできます。
移動中ずっと背負うことになるので、軽いに越したことはありません。
バックパックは、次のような重さが一般的です。
50L以下では、1.5kg前後
50L以上では、1.5kg以上2kg前後
1kgを下回るバックパックは、軽い部類です。
以上をもとに、軽さでバックパックを選ぶことができます。
ただし、軽さはバックパック選びの絶対的条件ではありません。
機能性や生地がお粗末な分、軽いということもありえます。
ですので軽さは大きなメリットではありますが、それだけで判断することなく、フィット感などの機能性や素材を総合的に見ることをおすすめします。
3.ポケットの数
ポケットは多い方がいいです。
荷物が整理しやすいし、取り出しやすいからです。
メインポケットとは別に、3つ位あると便利です。
4.腰回りのベルト(ウエストハーネス)
バックパックは腰回りにベルト(ウエストハーネス)があるといいです。
背負った時に負担を肩だけでなく、腰に分散できるからです。
5.肩ベルトと背中はメッシュのあるものがおすすめ
肩ベルト(ショルダーハーネス)と背中(バックパネル)は、メッシュのあるものがおすすめです。
メッシュだと通気性があり、蒸れにくいからです。
とくに夏場だと汗で蒸れることもあるので、背中と肩にはメッシュのあるバックパックがおすすめです。
北京の夏は、意外に暑いです。
とりわけ万里の長城は山道のような急斜面で、汗だくになりかねません。
通気性のよいバックパックは、やはりおすすめです。
6.防犯性〜南京錠がかけられるダブルファスナーがおすすめ
バックパックは防犯対策できるものがいいです。
北京にはスリがいるからです。
たとえばポケットがダブルファスナーだと、南京錠がかけられるので便利です。
バックパックは防犯対策できるものがおすすめです。
7.レインカバー付属
バックパックには、レインカバーがあった方がいいです。
単に雨対策のみでなく、防犯対策および汚れ・劣化対策になるからです。
たとえばバックパックを飛行機に預けると乱暴に扱われることもあるので、汚れたり破れたりするおそれがあります。
そんな時バックパックにレインカバーをつけていれば、汚れや破損を防げます。
また外から簡単にはポケットの中身にアクセスできないので、防犯対策にもなります。
バックパックにはじめからレインカバーが付属しているといいですが、付属してなければ買うべきです。
レインカバーについては、別に記事で紹介してます。
8.機内持ち込みルールに合わせる
バックパックを飛行機内に持ち込みたいなら、サイズ制限の範囲内の物を選ぶ必要があります。
機内持ち込みには、各航空会社によってサイズ制限があるからです。
たとえばANAの機内持ち込みルールは、以下のようになっています。
その他、北京に就航している主な航空会社の機内持ち込みルールは、以下のとおりです。
すべてエコノミークラスの記載です。
ビジネスクラスなど他のクラスについては、各航空会社のリンクを貼っておきましたので、そちらを参照してください。
航空会社 | 重さ | サイズ | 個数 |
ANA | 10kg(22ポンド) | 3辺(縦・横・高さ)の和が115cm(45インチ)以内かつ3辺それぞれの長さ55cm×40cm×25cm以内(22×16×10インチ) | 1個(身の回りの品[ハンドバッハンドバッグ、カメラ、傘など]のほか、手荷物1個) |
JAL | 10kg | 同上 | 1個(身の回りの品[ショッピングバッグ、ハンドバッグなど]1個のほか、手荷物1個) |
中国国際航空(エアチャイナ) | 5kg(11ポンド) | 3辺(縦・横・高さ)それぞれの長さ55cm×40cm×20cm以内(22×16×8インチ) | 1個+前方座席の下に収納できる手荷物(ハンドバッグ、ブリーフケース、ノートPCケース、カメラケース、または同様のサイズ以下のもの)1個 |
中国南方航空 | 5kg | 3辺(縦・横・高さ)の和が115cm(45インチ)以内 | 1個(身の回りの品のほか、手荷物1個) |
中国東方航空 | 10kg | 3辺の和は115cm未満、3辺は56cm、45cm、25cm未満 | 1個 |
海南航空 | 10kg | 3辺(縦・横・高さ)の和が115cm(45インチ)以内 | 1個 |
【参照サイト】
このようにバックパックを機内に持ち込む場合、サイズ制限の範囲内の物を選ぶ必要があります。
以上、バックパックの選び方でした。
それでは以下おすすめのバックパックを、30L~、40L~、50L~、60L~と容量別に紹介します。
2.30L~40Lのおすすめバックパック5選
1.THE NORTH FACE(ノースフェイス) Tellus35
サイズ | 64.5×26×19cm |
重さ | 1,470g |
容量 | 35L |
ポケットの数 | 6 |
レインカバー | 付属 |
ノースフェイス定番「テルス」シリーズの、中型バックパックです。
バックパッカー初心者からベテランまで、満足度の高いオールラウンドモデルです。
まず背中部分とショルダー(肩ベルト)は、通気性とフィット感の高い構造。
腰ベルト(ウエストハーネス)は、荷重バランスの安定性に貢献。
雨蓋を開けずに内部へのアクセスが可能な、サイドファスナー。
ダブルファスナーなので、南京錠もかけられて防犯対策もできます。
サイドには大型収納ポケットを搭載し、ペットボトルなどが入れられます。
レインカバー付属なので、別途買う必要なし。
デザインもかっこいい。
ノースフェイス「テルス35」は、バックパッカー初心者からベテランまで使いやすいスタンダードなバックパックです。
ここで紹介したのはMサイズで、別にLサイズがあります。
Lサイズの容量は37L、寸法は68.5×26×19cmです。
2.GREGORY(グレゴリー) デイアンドハーフパック 33L
サイズ | 43W×50H×19.5Dcm |
重さ | 930g |
容量 | 33L |
ポケットの数 | 2(外側0内側2) |
レインカバー | なし |
デイアンドハーフはグレゴリーで最もクラシックな、ティアドロップ(涙の雫)型マウンテンパックです。
一般にグレゴリーのバックパックは、作りがしっかりしていて丈夫です。
バックパッカー旅行のようなタフさが求められる旅行には、グレゴリーはおすすめです。
また0.93kgと、1kgを下回る軽さも魅力的。
その他の特徴としてはまず、肩ベルトがグレゴリーの特徴である「ライフスパンEVAショルダーハーネス」で、クッション性に優れていて背負いやすい。
ジッパーは、丈夫なYKK社の10番を採用。
ダブルジッパーなので、南京錠もかけられます。
一方デメリットは、ポケットが2つだけと少ないこと。
内側にメッシュ付きジッパーポケットと、PCスリープがあるだけです。
もしこれでは少ないと思うなら、別売りで外側に取り付けられる収納ケースが売られているので、これを付けるのも手です。
以下のようなものです。
見た目が変わってしまうので好みが分かれそうですが、ポケットを増やしたいならこれを付けるのもいいかもしれません。
またレインカバーは付属しないので、別途購入する必要があります。
3.OSPEY(オスプレー) ケストレル38
サイズ | 縦75×横31×奥29cm |
重さ | 1,540g |
容量 | 38L |
ポケットの数 | 7 |
レインカバー | 付属 |
欧米のバックパッカーに大人気のオスプレー。
その「ケストレル38」は、オスプレーのマルチユースパックのベストセラーモデルです。
その特徴は、以下のとおり。
まず「エアスケープバックパネル」と呼ばれる背面構造。
荷重を背中近くに配置しながら、通気性も確保します。
ショルダーハーネス(肩ベルト)は、肌当たりのいい作りです。
パッド入りヒップベルト(腰ベルト)は、荷重を支えて安定させます。
このヒップベルトには、ジッパーポケットが付属。
雨蓋にも、ジッパーポケットを装備しています。
前面ポケットは、すぐに取り出したい物の一時収納に便利。
左右のストレッチポケットには、ペットボトルを入れられます。
レインカバーを標準装備しているので、別途買う必要がありません。
メイン荷室へは、側面からもアクセスできるジッパーを搭載。
ダブルジッパーなので、南京錠をかけられます。
底部の寝袋用ポケットは取り外しできる仕切りを装備し、一気室二気室切り替えが可能。
数泊の北京旅行に対応する汎用性の高いパックなら、オスプレーのケストレル38がおすすめです。
私がアジアをバックパッカーしてたとき、オスプレーをあちこちで見かけました。
欧米人バックパッカーの「オスプレー率」はかなり高いです。
4.deuter(ドイター) ヒューチュラ32
サイズ | 高さ65×幅30×奥行き20cm |
重さ | 1,440g |
容量 | 32L |
ポケットの数 | 7 |
レインカバー | 付属 |
ドイターは、ドイツの山岳用バックパックメーカーです。
背面メッシュパネルを、初めてバックパックに搭載したことで有名。
「ヒューチュラ」は、ドイターが誇るフラクシップコレクションです。
主な特徴は、以下のとおり。
まず背面構造の「エアコンフォートシステム」のメッシュパネルが、心地よい通気性をもたらします。
メッシュパネルとバックパック本体の間にできる空間が、空気の循環を促し、最大25%の発汗を抑えます。
フロントとサイドには伸縮性のあるアウターポケットを搭載し、ペットボトルなどを収納可能。
雨蓋やウエストベルトにもポケットを搭載し、すぐに取り出したい物の収納に便利です。
ボトムコンパートメント(底部のポケット)はファスナー付きの隔壁でメイン荷室と仕切られており、一気室二気質切り替えが可能です。
ヒューチュラは「快適性を極めたバックパック」の代名詞として、ドイターの誇る自信作です。
5.Columbia(コロンビア) ブルーリッジマウンテン30L
サイズ | 51/32/19(cm) |
重さ | 970g |
容量 | 30L |
ポケットの数 | 10 |
レインカバー | 付属 |
アメリカのアウトドアメーカー「コロンビア」の、ブルーリッジマウンテンです。
最大のメリットは、970gの軽さとリーズナブルな価格です。
その他の特徴としてはまず、メインコンパートメントの入口が巾着型ではなくU字ファスナー型であること。
開口部が大きく荷物の整理がしやすいし、ダブルファスナーなので南京錠もかけられます。
背面と肩ベルト(ショルダーハーネス)にはクッション性のあるウェーブパットにメッシュをプラスし、通気性と快適性を確保。
フロントにはバックル留めの大型スリーブポケットがあり、脱いだジャケット等を素早く収納できます。
ボトム(底部)にレインカバーを備えてあるので、別途購入する必要がありません。
ウエストパッドは取り外し可能で、タウンユース向けにアレンジもできます。
コロンビアのブルーリッジマウンテンは中身が出し入れしやすく、ポケットも多いので、パッキングに不慣れでも安心して使えるバックパックです。
3.40~50Lのおすすめバックパック7選
1.MILLET(ミレー) kula(クーラ)40
サイズ | W30_H58_D19cm |
重さ | 1,220g |
容量 | 40L |
ポケットの数 | 9 |
レインカバー | 付属 |
ミレーは1950年フランス初のヒマラヤ登頂隊に装備を提供したメーカーとして有名で、アルピニズムの歴史とともに、その夢を支えるものづくりを続けています。
そんなミレーの「クーラ40」は旅行用パックとして作られているので、北京旅行のバックパックにおすすめです。
具体的な特徴は、すっきりとしたクリーンな外観、南京錠をつけられるダブルジッパー、取り外し可能なウェストベルトなど、北京の街歩きでも違和感のないデザインや便利な機能が備わっています。
とりわけポケットが多く、2気室構造なのも荷物の整理がしやすく嬉しいところ。
さらに耐久性十分な生地、安定性と快適性を備えた背面パネルとショルダーストラップなど、ハードな長期旅行にも十分耐えられる作りです。
レインカバー付属で、別途買う必要もありません。
ミレーのクーラ40は旅行用パックとして作られてるだけあって、使いやすい機能満載のバックパックです。
私自身このクーラ40で、何度も北京旅行に行きました ♪
ポケットが多いのが、とにかく使いやすいです!
ミレーのクーラ40については、レビュー記事も書いております。
ミレーの「クーラ40」レビュー!北京旅行におすすめのバックパック
2.THE NORTH FACE(ノースフェイス) Tellus45
サイズ | H64.5×W30.5×D23cm |
重さ | 1,490g |
容量 | 47L |
ポケットの数 | 6 |
レインカバー | 付属 |
ノースフェイスの人気シリーズ「テルス」の45Lサイズです。
主な特徴は上で紹介した35Lサイズと同じです。
まとめると以下のとおり。
- フィット感と通気性に優れた背面パネルとショルダー(肩ベルト)
- 荷重バランスに貢献する腰ベルト(ウエストハーネス)
- 雨蓋を開けずに内部へのアクセスが可能な、サイドファスナー。
- 南京錠もかけられるダブルファスナー
- ペットボトル等が入れられるサイドポケット
- レインカバー付属
ノースフェイスのテルス45は、バックパッカー初心者からベテランまで満足度の高いオールラウンドモデルです。
ここで紹介したのはMサイズで、別にLサイズがあります。
Lサイズの容量は48L、寸法は69.5×30.5×23.5cm、重量は1.560gです。
3. OSPREY(オスプレー) ケストレル48
サイズ | 縦75×横34×奥32cm |
重さ | 1,630g |
容量 | 48L |
ポケットの数 | 7 |
レインカバー | 付属 |
オスプレーのベストセラーモデル「ケストレル」の48Lサイズです。
主な特徴は、上で紹介した38Lサイズと同じです。
まとめると以下のとおり。
- 荷重を背中近くに配置しながら通気性も確保する背面構造
- 肌当たりのいいショルダーハーネス(肩ベルト)
- 荷重を支えて安定させるパッド入りヒップベルト(腰ベルト)
- ヒップベルトや雨蓋にはジッパーポケットを搭載
- すぐに取り出したい物の一時収納に便利な前面ポケット。
- ペットボトルを入れられる左右のストレッチベルト。
- メイン荷室へは、側面からもアクセスできるジッパーを搭載。
- 南京錠をかけられるダブルジッパー。
- 底部の寝袋用ポケットは取り外しできる仕切りを装備し、一気室二気室切り替えが可能。
- レインカバー付属
ケストレル48はオスプレー定番の、マルチユースパックのベストセラーモデルです。
4.GREGORY(グレゴリー) コンパス40
サイズ | 55H×34W×25Dcm |
重さ | 880g |
容量 | 40L |
ポケットの数 | 6(外側4内側2) |
レインカバー | なし |
グレゴリーのコンパス40は、頭上の荷物棚に乗せやすい機内持ち込み用ダッフルバッグのデザインに、バックパックの機動力を加えた、旅行に最適なパックです。
特徴としてはまず、880gという軽さ。
次にポケットが外側4つ、内側2つと多いのが嬉しい。
側面には外部から直接アクセスできるPC専用コンパートメントを搭載し、さらにその内部にはタブレット用スリーブまで付いています。
クイックアクセスできるトップポケット内部と、メイン荷室内部にはジッパー付きメッシュポケットを搭載。
小さくバラツキがちな小物の収納に便利です。
また伸縮性の内部仕切りパネルが、汚れたり雨で濡れたりした荷物を他の荷物と分けることができます。
肩ベルト(ショルダーハーネス)はパッド入りなので、クッション性があって背負いやすい。
デメリットはレインカバーが付属しないことで、別途購入する必要があります。
5.karrimor(カリマー) ridge(リッジ)40+
サイズ | H65×W31×D23(cm) |
重さ | 1,530g |
容量 | 40L+ |
ポケットの数 | 9 |
レインカバー | 付属 |
カリマーは1946年に創業したイギリスのメーカーで、語源は「carry more=もっと運べる」。
そのカリマーの「リッジ」は発売開始から20年以上が経過する、ブランドを代表するバックパックです。
主な特徴は、人間工学的な設計と使いやすい機能性。
まず、日本人の体型に合うように作られていること。
使用する人の背面長(第七頚椎骨から腰骨までの長さ)に合わせて、Small、Medium、Largeの3サイズ展開になっています(Smallは女性向け)。
また荷重分散構造によって、体にかかる重量を感じなくさせ、疲労を軽減させます。
両肩だけでなく腰も含めてバランスよく荷重を分散させ、さらに背負った時のフィット感や安定感により、背中全体でバランスよく荷重を支えることができます。
収納に関しては2気室モデルで、必要に応じてメインの荷室に仕切りを設け、別々の荷室として上下から荷物を取り出すことができます。
右側面にはメイン荷室に直接アクセスできるジッパー搭載で、物の出し入れがしやすい。
ジッパーはダブルジッパーなので、南京錠もかけられます。
薄手のウェアなどが入れられるフロントオープンポケットやペットボトルが入れられるサイドポケット、その他便利なポケットが多数。
レインカバーも付いてきます。
カリマーのリッジ40+は、人間工学的な「背負いやすく疲れにくい」構造に加え、収納力などの「使いやすさ」をかね備えたロングセラーモデルです。
6.Coleman(コールマン) パワーローダー43
サイズ | 約30×64×25cm |
重さ | 1,200g |
容量 | 約43L |
ポケットの数 | 6 |
レインカバー | 付属 |
コールマンは、キャンプ用品でトップブランドの地位を確立しているメーカーです。
そのパワーローダーの第一のメリットは、リーズナブルな価格です。
有名アウトドアブランドのバックパックがこの値段で手に入るのは、コスパ高い。
また1,200gと比較的軽いのも、大きな魅力です。
その他、機能面も十分。
まず一番のポイントは、メインコンパートメント(メイン荷室)に直結しているフロント部のファスナー。
上部の雨蓋を開けなくても直接内部にアクセスできるので、荷物の出し入れが容易。
サイドにはペットボトルを入れられるポケットや、雨蓋にも出し入れしやすいポケットがあります。
レインカバーも付属しますので、別途買う必要がありません。
コールマンのパワーローダー43は、有名アウトドアブランドのバックパックとしてはリーズナブルな価格が魅力です。
7.マウンテントップ|バックパック 40L
サイズ | 長さ51cm×幅35cm×高さ16cm |
重さ | 930g |
容量 | 40L |
ポケットの数 | 6 |
レインカバー | 付属 |
マウンテントップのバックパックは、低価格でコスパがいいのが第一のメリットです。
ただコスパいいだけでなく、便利な機能も多数備わっています。
まずポケットが多く便利なこと。
ペットボトルが入れられるサイドのポケットや、15.6インチのPCが入る内部のPCスリーブなど、計6つのポケットがあります。
下部のジッパーはメインコンパートメントに直接通じているので、バックパックの下の方にある物の取り出しが便利です。
人体工学に基づいた肩掛け構造も特徴のひとつ。
幅広のS字型ショルダーストラップ(肩ベルト)と通気性のあるスポンジ性の肩掛け部分は、長時間の持ち運びで疲れないように、体重が様々な部分に適度に分散されています。
また背面はメッシュパネル構造で、通気性がよく蒸れにくくなっています。
生地は撥水加工されているので、多少の雨なら大丈夫。
レインカバーも付属しているので、大雨でも安心です。
マウンテントップは、コスパ重視のあなたにおすすめのバックパックです。
4.50~60Lのおすすめバックパック3選
1.OSPREY(オスプレー) ファーポイントトレック55
サイズ | 縦72×横39×奥31cm |
重さ | 1,920g |
容量 | 55L |
ポケットの数 | 7 |
レインカバー | 付属 |
オスプレーのファーポイントトレック55は、ロングトレイル向けのバックパックに、旅行用パックの機能を追加したアドベンチャートラベルパックです。
主な特徴はまず、縦走用バックパックのような背負い心地。
「エアスピードサスペンションシステム」と呼ばれる背面構造が、しっかり荷重を受け止めるだけでなく調整も可能です。
各自の体型に合わせて、背面長(第七頚椎骨から腰骨までの長さ)の調整ができます。
背面パネルはメッシュで通気性に優れ、高温下でも快適。
ショルダーハーネス(肩ベルト)とヒップベルトは、パッドが入り快適なサポート感。
ポケットも多く、機能的です。
ヒップベルトのポケットは、行動中の小物の出し入れに便利。
さらに縦型ジッパーポケットを設け、追加の収納ができるようになっています。
サイドのウォーターボトルポケットは上からはもちろん、行動中に横から出し入れも可能。
上部のジッパーコンパートメントは、すぐに取り出したい小物などを入れるのに便利で、内部にはキークリップも装備しています。
内面にはファブリックウィング付きのコンプレッションストラップを搭載し、衣類などの荷物を圧縮して上下左右への偏りを防ぎます。
このストラップには追加機能をして、ジッパーポケットを付属。
内部の奥まった位置にあるポケットなので、貴重品などを入れるのに適しています。
ファーポイントトレック55は2気室構造で、上下の荷室は取り外しできる仕切りで分けられています。
下部の荷室にはサンダルや着用済みの衣類など、分けて収納したい荷物にいいでしょう。
さらにレインカバーとパックカバーの機能を兼ね備えた、収納式エアカバーが付属。
飛行機に預ける場合でもこのエアカバーを付けていれば、乱暴な扱いから汚れや傷がつかないようバックパックを守ります。
デザインもかっこいい。
オスプレーのファーポイントトレック55は、旅行用に使われることを念頭に作られた、旅行に便利な機能満載のバックパックです。
2.MAMMUT(マムート) Lithiumu(リチウム)50
サイズ | 幅約30.0cm,高さ約69.0cm,マチ約16.0cm |
重さ | 1,560g |
容量 | 50L |
ポケットの数 | 6 |
レインカバー | 付属 |
「マムート」は1862年にスイスで設立されたアウトドアブランドです。
洗練されたコンテンポラリーデザインと機能性・パフォーマンス性が融合した製品ラインナップは、アパレル、フットウェア、バックパック、クライミングハードウェアと幅広く、世界屈指の長い歴史と伝統を誇るアウトドブランドとして世界40の国・地域で展開しています。
そのマムートの「リチウム50」は、長期旅行にフォーカスしたバックパックです。
そのための収納力は50Lと抜群。
ポケットは伸縮性のある大きなフロントポケットや、歩きながらでも出し入れが簡単なサイドのメッシュポケットなど、外側5内側1の計6つを搭載。
背面構造は背面長の調節が可能。
アナトミカルシェイプ(解剖学形状)のソフトなパッド入りヒップベルトと、ショルダーストラップ(肩ベルト)は着け心地よく快適です。
ヒップベルトは街歩きの時など、必要なければ取り外すことも可能。
生地は耐久撥水加工が施されてあり、少しの雨なら大丈夫。
もちろんレインカバーも付属するので、別途買う必要がありません。
マムートのリチウム50は長期旅行を念頭に作られており、長期旅行者には特におすすめのバックパックです。
3.HAWK GEAR(ホークギア) バックパック55L
サイズ | 63×25×23cm |
重さ | 2,100g |
容量 | 55L |
ポケットの数 | 7 |
レインカバー | 付属 |
ホークギアのバックパックは、低価格でコスパ良いのが最大のメリットです。
その他の特徴としてはまず、ペットボトルが入れられるサイドのポケットやフロントポケットなど、ポケットが計7つあって便利。
リュックは上下に分けられる2気室構造で、汚れ物や濡れ物を下部に収納することで快適に使用できます。
レインカバーも搭載しますが、簡易防水というのがデメリット。
一定の雨なら大丈夫ですが、水没や豪雨には耐えられません。
もし不安なら、別途レインカバーを購入する方がよいかもしれません。
ホークギアは、コスパ重視のあなたにはおすすめのバックパックです。
5.60L以上のおすすめバックパック2選
1.GREGORY(グレゴリー) バルトロ65
サイズ | 64×43×23cm |
重さ | 2,230g(Mサイズ) |
容量 | 65L(Mサイズ) |
ポケットの数 | 7 |
レインカバー | 付属 |
「バルトロ」は世界各国で数多くの賞を受賞し大人気を博した大型バックパックの王様的存在であり、グレゴリーの旗艦モデルです。
「バックパックは背負うものではない、着るものだ」という、創設者ウェイン・グレゴリーの精神をまさに体現するモデルです。
バルトロを背負うと、包まれるようなフィッティングの素晴らしさを体感できます。
数日、数週間、数ヶ月という長旅でもフィット感よく、旅の疲れを感じません。
その秘密は「フリーフロートA3」(オートマティック・アングル・アジャスト)と呼ばれるシステムにあります。
このシステムを搭載したヒップベルトとショルダーハーネス(肩ベルト)が、バックパックを背負うたびにユーザーそれぞれの体型に合わせてカスタマイズしたフィット性を提供。
歩行時の腰や上半身の自然な動きに合わせて追従し、自動的にフィットして比類のない快適な着用感をもたらします。
またトルソー(背面長=第七頚椎骨から腰骨までの長さ)をもとにした3サイズのパックを展開し(S・M・L)、さらにトルソーの長さを細かく調節できるため究極のフィット感が得られます。
その他、本体内部に直接アクセスできるフロントのU字ジップアクセスや、底部の取り外し可能な仕切り付きジッパー式寝袋用コンパートメントなど、便利な機能が充実。
もちろんレインカバーも付属します。
バルトロ65はグレゴリーの経験と技術の全てが注ぎ込まれたバックパックであり、包まれるようなフィット感が旅を快適なものにしてくれることまちがいなしです。
2.OSPREY(オスプレー) ソージョン60(25インチ)
サイズ | 縦64×横36×奥35cm |
重さ | 3,870g |
容量 | 60L |
ポケットの数 | 5 |
レインカバー | なし |
オスプレーの「ソージョン60」は、バックパックとしてもキャリーバッグとしても使うことができるのが最大の特徴です。
状態の悪い道や段差のある場所ではバックパックとして背負い、舗装された道路ではキャリーバッグとして転がすという、2Wayの使い方ができるので大変便利です。
機能面を見ると、まずメインコンパートメントは開閉口が大きく、中が見やすい構造。
ジッパーはダブルジッパーなので、南京錠がかけられます。
高荷重に耐える車輪は大きく丈夫で、荒れた道に強い設計。
デュアルチューブのハンドルは、高荷重を荒れた路面で運ぶ際に威力を発揮します。
内部にはコンプレッションストラップとフラップを装備し、衣類をしっかり固定。
内部のジッパーポケット4つと外側上部のポケット1つの計5つで、荷物を整理できます。
背面全体がメッシュで、非常に通気性に優れた背面システム。
ショルダーハーネス(肩ベルト)とヒップベルトは、取り外し可能で収納スペースを増やせます。
デメリットは重いことと、レインカバーが付属しないことです。
バックパックとキャリーバッグのどちらの機能もほしいなら、オスプレーのソージョン60がおすすめです。
レビューでは一度も背負うことなく転がしてた、という人が多いです。
車輪が大きく丈夫なので、荒れた道や凸凹道でも軽々引けると評価が高いです。
6.まとめ
おすすめのバックパックを紹介してきました。
容量別に紹介して、なるべく選びやすいように工夫したつもりですが、もしかしたらそれでも迷うかもしれません。
そこで参考までに私のおすすめをあげると、50L以下はノースフェイスかオスプレー、60L以上はグレゴリーのバルトロがいいのではないでしょうか。
ノースフェイスとオスプレーは機能面で申し分ないし、デザインもかっこいい。
グレゴリーのバルトロは世界的にも評価が高く、そのフィット感は「バックパッカー界のロールスロイス」と言われるほど。
「バックパックは背負うものではなく着るもの」というコンセプトを掲げる、グレゴリーの真骨頂です。
【30L~】
■ノースフェイス「テルス35」
■オスプレー「ケストレル38」
【40L~】
■ノースフェイス「テルス45」
■オスプレー「ケストレル48」
【50L~】
■オスプレー「ファーポイントトレック55」
【60L~】
■グレゴリー「バルトロ65」
バックパック選びって、不思議と楽しいものがありますよね。
それは自分がバックパックを背負って旅するのを、想像しながら選ぶせいかもしれません。
そこではすでに、旅のわくわくが始まっているのだと思います。
ぜひお気に入りのバックパックを見つけて、素敵な北京旅行にしてください!