飛行機内がうるさくて眠れない、ゆっくり休めないといった経験はありませんか。
ガーっといった飛行機のエンジン音はとりわけ大きいですし、周囲の人の話し声もときに気になるものです。
飛行機で眠りたい、あるいは読書などしてゆったり過ごしたいという時に、これらの騒音・雑音は困りものですよね・・・
そのように飛行機で快適に休みたいというあなたにおすすめなのが、耳栓です。
耳栓があれば飛行機内の騒音を遮断してより眠りやすくなりますし、余計なストレスに悩まされずにリラックスして空の旅を過ごせます。
今回は飛行機の騒音・雑音対策におすすめの耳栓を紹介します。
1.耳栓を選ぶポイント
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まず飛行機で使う耳栓を選ぶ際には、次の3つのポイントに注意するとよいと思います。
- 遮音性
- 着け心地
- 使用目的〜騒音対策か耳の痛み対策か
以下、順に解説します。
1.遮音性
耳栓を選ぶポイントで一番重要なのは、遮音性です。
耳栓の遮音性は「NRR(ノイズ・リダクション・レイティング)」という数値で表示されます。
「騒音減衰指数」とも言われるこのNRRの値(単位:dB)が大きいほど、遮音性能が高いことになります。
騒音は、デシベル(dB)という単位で示されます。
人がストレスを受けずに過ごせる音は40~50dBと言われますが、飛行機内では70~80dBにまでなります。
NRRはdBに対応しており、80dBの騒音の中でNRR30dBの耳栓を着けると、騒音は50dBにまで下がります。
NRRが30dB以上だと、遮音性が高い耳栓と言えます。
耳栓を選ぶ際は、この遮音性能を表すNRRを確認しましょう。
もしかしたら、次のように思われるかもしれません。
「なんだ、完全な無音になる耳栓ってないんだ」と。
ですが耳栓の目的は、完全な無音状態を作り出すことではありません。
あくまで騒音をさえぎることが目的です。
音が全く聞こえないというのは、危険な状態です。
周囲の状況の異変に気づけず、命に関わることになりかねません。
優秀な耳栓は騒音はさえぎる一方、アラームなど必要な音はちゃんと聞こえるものです。
2.着け心地
耳栓を選ぶポイントとして、着け心地も重要です。
長時間着けていると耳が痛くなってしまう耳栓では眠りの妨げになりますし、リラックスなどできません。
いくら遮音性が高くとも、着け心地が悪いと話になりません。
長時間着けていても、違和感を感じない耳栓が理想です。
3.使用目的〜騒音対策か飛行機での耳の痛み対策か
飛行機で使う耳栓には、普通に騒音対策のための耳栓のほかに、飛行機で耳が痛くならないために気圧調整機能の付いた耳栓があります。
それぞれの目的に応じて、耳栓を選びましょう。
気圧調整機能つきの耳栓、いわゆる「飛行機用耳栓」は、主に離着陸時の気圧が急変する時にのみ使う耳栓です。
遮音機能は一応ありますが遮音性は高くなく、着け心地もあまりよくないので、高度が安定して以降に騒音・雑音対策として長時間使うには不向きです。
使用目的が騒音対策なら、普通の耳栓を選ぶべきです。
この記事では騒音対策になる普通の耳栓のみ紹介し、気圧調整機能つきの飛行機用耳栓については別の記事で紹介します。
飛行機で耳が痛い時におすすめの飛行機用耳栓2選!気圧調整機能つき【北京旅行】
以上、耳栓を選ぶポイントでした。
次に、耳栓の種類を見ていきます。
2.耳栓の種類
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1.フォーム
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耳栓の中で最も一般的な耳栓が、スポンジでできているフォームタイプです。
ウレタンや弾性発泡ポリマーを素材としているため柔らかく、耳に入れると優しくふくらんでフィットします。
着け心地がよく、遮音性も高いです。
デメリットは、水洗いできないこと。
基本的に使い捨てタイプが多いです。
ただ値段はリーズナブルなので、はじめて耳栓を試すにはおすすめです。
2.フランジ
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次に紹介するフランジタイプの耳栓は、フランジというヒレの付いているのが特徴です。
このフランジによってフィット感がよく、遮音性も高いです。
素材はシリコンなどが使われることが多く、水洗いでき、再使用できるものも多い。
ただフォームタイプに比べると硬いので、装着時に違和感を感じることもあるかもしれません。
3.シリコン粘土
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シリコン粘土タイプの耳栓は、自由に形を変えられる粘土状の耳栓です。
この耳栓は他の耳栓とは異なり、耳の穴に入れず耳の入口を覆います。
普通の耳栓は形が決まっていて自分の耳に合わないこともありますが、このシリコン粘土タイプであればどんな耳にも合う形が作れます。
耳への負担が、比較的少ないとも言われています。
以上、耳栓の種類でした。
それでは以下、おすすめの耳栓を紹介します。
3.おすすめ耳栓5選
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1.MOLDEX(モルデックス) メテオ
NRR | 33dB |
素材 | 発泡ウレタンフォーム |
備考 | 使い捨てタイプ |
モルデックスの「メテオ」はフォームタイプの耳栓で、その「ロケット型」と呼ばれる形状が特徴的です。
NRRは33dBと、あらゆる耳栓の中でも最高水準の遮音値を誇り、その性能の高さからアメリカ軍にも使われています。
耳栓の曲線は耳孔内部の形に合うようにデザインされており、最小の圧力で防音機能を発揮。
着け心地の快適さも、特徴のひとつです。
素材の低反発ウレタンは柔らかく、適度な復元力が最高のフィット感を生み出します。
値段もリーズナブルで、はじめて耳栓を使うあなたにおすすめの逸品です。
メテオは私も愛用しています。
着けると周りがシーンと静かになりますし、着け心地も柔らかくて気持ちいいですよ ♪
メテオについてはレビュー記事も書いております。
「最強の耳栓」モルデックス「メテオ」レビュー!飛行機の騒音対策におすすめ【北京旅行】
2.SILENCIA(サイレンシア) レギュラー
NRR | 32dB |
素材 | ポリウレタン |
備考 | 使い捨てタイプ |
耳栓販売30年以上の実績のあるサイレンシア。
そのサイレンシアの「レギュラー」はフォームタイプの耳栓で、上のメテオとは異なり円筒状の形状です。
遮音性はNRR32dBと、耳栓業界トップレベルの遮音値を誇ります。
耳障りな高周波ノイズを効果的にカットする一方、人の声など必要な低周波は通すように設計されています。
素材はポリウレタンで、柔らかい着け心地。
またSIAA(抗菌製品技術協議会)マークに裏付けられる、抗菌・抗ウイルス仕様なので安心です。
3.Mack’s Pillow Soft マックスピローソフト シリコン耳栓
NRR | 22dB |
素材 | シリコン |
備考 | 再使用可 |
マックスピローソフトは、シリコン粘土タイプの耳栓です。
粘土のように形を変えられるので、どんな耳の形にもフィットします。
耳の中には入れず、耳の入口を覆うように使います。
再利用可能ですが、硬くなったら新しいものに替え時です。
4.3M 耳栓 1290 イヤープラグフランジタイプ
NRR | 25dB |
素材 | 熱可塑性エラストマー |
備考 | 水洗い・再使用可 |
3Mの耳栓1290は、フランジタイプの耳栓です。
大中小3つのフランジ(ヒレ)で、様々な耳にフィットします。
高音域は高い遮音性能を発揮する一方、会話域で使用される1,000Hzに対する遮音性は他の耳栓と比べると低いため、耳栓をしていても声が聞き取りやすく会話がしやすい特徴があります。
洗って再使用できるのもメリット。
紐付きなので、失くす心配もありません。
ただフォームタイプに比べると着け心地が硬めなので、この点が人によってはデメリットになるかもしれません。
5.Quietide 耳栓
NRR | 31dB |
素材 | シリコン |
備考 | 水洗い・再使用可 収納ケース付き |
Quietideの耳栓はシリコン素材で作られており、フランジタイプに分類されます。
優れた遮音性、快適な着け心地、再使用可能といったメリットのある、見た目にもおしゃれな耳栓です。
Quietide独自開発のフィルターで、騒音を効果的に低減します。
外界の音を完全に塞ぐのではなく、必要な音、警報や周囲の異常音を聞き逃すことはありません。
人間工学に基づいた画期的なデザインにより、着け心地も快適。
孤度のある特殊な形状で、外耳道の形に合って耳にフィットします。
長時間装着しても耳が痛くならず、睡眠中に抜け落ちません。
汚れても水洗いすれば清潔に再使用でき、衛生的です。
アルミ製ケース付きで収納も簡単、持ち運びも楽ちんです。
4.まとめ
飛行機内の騒音対策になる、おすすめの耳栓を紹介しました。
飛行機内の騒音レベルは70~80dBにまでなり、人にとっては十分うるさいレベルです。
ただでさえ移動は疲れるものなのに、機内の騒音に悩まされたら疲労感もいやましに増してしまいますよね。
これではせっかくの北京旅行に、暗い影を落としかねません。
飛行機にはぜひ耳栓を持参して、北京までの空の旅、快適でリラックスしたものにしてください ♪