海外旅行で必須のクレジットカードですが、北京では使えるのでしょうか?
残念ながら、北京ではVisaやMaster、JCBといったクレジットカードが使える場所は少ないです。
そのかわり、北京では銀聯(ぎんれん)カードが幅広く使えます。
銀聯カードは中国発祥のブランドで、中国国内で62億枚も発行されています(2016年)。
日本でも銀聯カードを発行できるので、北京旅行に1枚持っていくととても便利です。
私は北京留学中に中国の銀行で銀聯カードを2枚、日本で銀聯カードを3枚作りました。
コロナ前まで年に3回は中国を旅行してましたが、その際、銀聯カードを1枚は必ず持っていってました。
そんな私が実体験も交えて、北京旅行に使える、日本で発行可能な銀聯カードを徹底比較します!
1. 銀聯カード(ユニオンペイ)とは
1.中国のクレジットカード事情
中国でVisaやMasterのクレジットカードが使える場所は、きわめて少ないです。
空港の免税店や都市部の中級以上のホテル、大きめの百貨店やデパート、高級レストランなどで使える程度です。
JCBやAmerican Express、Dinersに至ってはほとんど使えません。
一方、中国で上記の国際ブランドに比べて、幅広く使えるのが銀聯カードです。
2.銀聯カードについて
銀聯(ぎんれん)カードは2002年に中国人民銀行主導のもと、中国国内80以上の金融機関によって作られたカードです。
中国国内発行の約92%はデビットカードですが、日本で発行できる主要な銀聯カードはクレジットカードです。
中国本土の加盟店数が2,700万店以上で、VisaやMasterよりもずっと使えるカードです。
日本でも発行できるので、中国旅行に1枚あるととても便利です。
銀聯カードの主なメリットは以下の通りです。
- 使える店が多い
- ホテルのデポジットに使える(銀聯クレジットカードのみ)
- 現金の足りない時など、いざという時に便利
- 現金の手持ちを減らせる
このように銀聯カードは中国で最も使えるカードであり、現金払いの補助的な役割を果たしてくれます。
いざという時に使える銀聯カードが1枚あると、安心ですね!
ところで現金についてですが、ネット上において、キャッシュレス化の進む中国では現金は存在しない、使えないという話もあります。
結論から言うと、私がコロナ前の2019年12月に中国を訪れた経験からして、現金は存在するし、まだまだ使えます。
あれから月日が経ちましたが、2年や3年で現金が使えなくなってしまうほど急激に変化するとは思えません。
ただ、現金以外の支払い方法が、幅広く普及していることも事実です。
そこで次に、中国の支払い事情について、私の体験もふまえて紹介します。
2.中国の支払い事情
1.急速に進むスマホ決済
私は2019年12月に中国・広西省を訪れましたが、中国人の支払い方法で頻繁に見かけたのは、スマホによるQR決済でした。
QR決済は以下の二つのアプリをスマホに入れて行われます。
- WeChat(微信)
- アリペイ(支付宝)
WeChat Payは中国の銀行口座と電話番号が必要なので、旅行者にとってハードルが高いですが、アリペイは2019年11月にミニプログラム「ツアーパス(Tour Pass)」を開始し、日本人でもクレジットカードを登録して利用できるようになりました。
以下のリンクが、そのニュースです。
https://www.alibaba.co.jp/news/2019/11/post-17.html
私は北京留学中に作った銀行口座があったので、電話番号を用意して、WeChat Pay・アリペイの両方を使ってました。
スマホ決済は、超便利です!
WeChat Payもアリペイのように、一般の外国人も使える機能をつけてくれたらいいのになとよく思います。
スマホ決済はほとんどどこでも使えて、飲食店やスーパー、ホテルなどはもちろん、屋台や露天、レンタル自転車、バイクタクシー、長距離バスまで使えます。
このような便利なスマホ決済なので、北京に行く前にアリペイの登録をしておくのをおすすめします。
アリペイの登録方法は、以下の記事で紹介しています。
【2021年10月版】アリペイ(Alipay/支付宝)ツアーパスの登録と使い方【北京旅行】
ちなみにスマホでアリペイを使うには、もちろん、ネット環境が必要です。
WiFiレンタルかSIMカードを必ず用意しておきましょう。
以下の記事で解説してます。
北京旅行で自由にネットできる!WiFiレンタルおすすめ3選
北京旅行でLINEやGoogleが使える!SIMカードおすすめ3選
ただネットを見ていると、中国でアリペイが使えなかったり、クレジットカードがアリペイに対応してなかったりというようなこともあるようです。
ですので、アリペイが使えなかった時のためにも、一定額の現金は必要です。
2.現金は使えるし必要
現在の中国でキャッシュレス化が急速に進んでいるとはいえ、現金が存在しなくなったということはありません。
2019年12月の広西省では、現金のやりとりは普通に行われてました。
また、2021年2月の春節のときに上海の友達に聞きましたが、旅行中の支払いは現金で問題ないと言ってました。
中国の老人は現金の利用の方がまだ慣れているとのことで、そのような人々にとっては現金はまだ必要なものです。
市場などではとくに、現金払いをよく見かけました。
なかでも中高年の方は、現金が多かったように思います。
このように中国では今でも現金は使えますし、私のこれまでの経験では、お釣りがないと言われたことはあっても、現金払い自体で断られたことはありません。
1週間程度の旅行者の場合、支払いは基本的に現金と考えてよいでしょうし、実際そうなるでしょう。
3.旅行者は現金、アリペイ、銀聯カードで
中国在住者であれば、WeChat Payとアリペイのスマホ決済だけでほとんど生活できてしまいそうですが、旅行者にとっては支払いの基本はやはり現金となるでしょう。
ただ、現金を大量に持ち歩くのはリスクがあるでしょうし、アリペイのツアーパスも時に使えない場面があるようです。
ですので、現金・アリペイとあわせて銀聯カードがあれば、北京旅行がより便利で安心なものになります。
北京旅行には、銀聯カードを1枚持っていくことをおすすめします。
では次に、日本で作れる銀聯カードを比較してみます。
3.銀聯カード(ユニオンペイ)徹底比較
日本で作れる銀聯(ぎんれん)カードは、以下の3種類です。
- 銀聯カード(クレジットカード)
- 銀聯デビットカード(中国銀行、中国工商銀行)
- NEO MONEY銀聯(プリペイドカード)
それぞれの特徴を、表にまとめてみました。
カード | 年会費 | 中国ATM現金引出し | 手数料(中国ATM) |
手数料(中国で買い物) |
銀聯カード(クレジットカード) | 無料(更新料1,100円<5年毎>) | × | 2.5% | |
銀聯デビットカード(中国銀行) | 1,000円 | ○ | 1%+10元 | 1% |
銀聯デビットカード(中国工商銀行) | 1,100円 | ×(日本国内のみ引出し可能) | 無料 | |
NEO MONEY銀聯 | 無料 | ○ | 4%+200円+海外ATMオーナー手数料 | 4% |
それでは、一つ目の銀聯カードから順に解説していきます。
1.銀聯カード(クレジットカード)
日本で銀聯カードというと、普通は銀聯のクレジットカードのことを言います。
3種類の銀聯カードの中で、一番おすすめです。
理由は、一般のクレジットカードと同じように使えて便利だからです。
以下、銀聯デビットカードや銀聯プリペイドカードと比較した際の、メリット・デメリットについて見てみます。
メリット | ・都度入金の必要なく、毎月の自動引き落としができる ・年会費無料 ・ホテルのデポジットに使える ・日本の銀聯加盟店・コンビニでも使える |
デメリット | ・審査がある ・ATM現金引出しができない ・5年毎に更新料1,100円かかる |
銀聯デビットカードや銀聯プリペイドカードでは、口座の残高がなくなれば使えなくなるので、事前に入金が必要になります。
一方、銀聯カードはクレジットカードなので、事前に入金する手間がかかりませんし、残高を気にする必要がありません。
ATMキャッシングができないのはデメリットですが、それについては、他のクレジットカードやデビットカードを代わりに用意すればいいでしょう。
銀聯カードは3種類の中では、旅行者にとって最も使いやすいカードであるといえます。
2.銀聯デビットカード
銀聯デビットカードは、中国本土の銀行である中国銀行・中国工商銀行の日本支店で作ることができます。
両行のデビットカードは微妙に違うのですが、二つにともにいえることは、メリットが大きい反面、デメリットも大きい特殊なカードであるということです。
結論から言えば、普通の旅行者には使いづらいカードでしょう。
以下、メリット・デメリットを具体的に見ていきます。
中国銀行デビットカード | 中国工商銀行デビットカード | |
メリット | ・審査がないので誰でも作れる ・中国での買い物の手数料が1% ・中国ATMで現金引出しができる |
・審査がないので誰でも作れる ・中国での買い物の手数料無料 |
デメリット | ・年会費1,000円かかる ・入金は中国銀行支店のみ ・ホテルのデポジットには使えない |
・年会費1,100円かかる ・入金は中国工商銀行支店のみ ・ホテルのデポジットには使えない ・中国ATMで現金引出しができない |
銀聯デビットカードのメリット
両デビットカードの最大のメリットは、中国におけるショッピング時の手数料が安い点です。
とくに、中国工商銀行デビットカードの手数料無料は強烈です!
普通、クレジットカードやデビットカードを海外で使うと、大体2%前後の手数料(海外事務処理手数料)がかかります。
たとえば、海外旅行の定番であるエポスカードやセディナカードなどと比べると、銀聯デビットカードの安さは一目瞭然です。
カード | 海外ショッピング時の手数料(海外事務処理手数料) |
中国銀行デビットカード | 1% |
中国工商銀行デビットカード | 無料 |
銀聯カード(クレジットカード) | 2.5% |
エポスカード | 1.63% |
セディナカード | 2.2% |
このように、中国銀行デビットカードでは1%、中国工商銀行デビットカードにいたっては無料なのですから、ショッピング時にいかにお得なカードであるかが分かると思います。
しかし、これら銀聯デビットカードはこのようにメリットが大きい反面、デメリットも大きいです。
銀聯デビットカードのデメリット
銀聯デビットカードのデメリットの第一は、入金が各銀行支店でなければできない点です。
各銀行の日本支店は、以下のように少ないです。
中国銀行支店 | 東京(赤坂見附駅)、東京大手町、横浜、大阪、名古屋、神戸 |
中国工商銀行支店 | 東京(東京駅)、東京支店池袋出張所、大阪 |
自分の生活圏に支店があるならともかく、地方に住んでいる場合、これら各銀行を利用するのは現実的に難しいでしょう。
また、それぞれ年会費がかかるのも、デメリットとして重いです。
さらに、中国工商銀行のデビットカードは2019年7月1日より、日本国外でのATM現金引出しができなくなりました。
デビットカードなのに海外ATMキャッシングできないというのは、普通の旅行者にとってはまぎれもないデメリットです。
以上に見てきたことから結論すると、この銀聯デビットカードを作るとよいのは、中国でよく爆買いする人、あるいはよく高額な商品を買う人です。
このような人にとっては、銀聯デビットカードは最強の神カードになるので、年会費も入金の不便さもデメリットとは感じないでしょう。
しかし、1週間程度の旅行者にとっては、このカードのデメリットが重く感じられるはずです。
ですので、私はこの銀聯デビットカードをおすすめしません。
3.NEO MONEY銀聯(プリペイドカード)
NEO MONEY銀聯はクレディセゾンの発行するプリペイドカードで、指定口座にチャージすることでATM現金引出しや、中国の銀聯加盟店でショッピングできます。
結論からいうと、NEO MONEY銀聯はあまりおすすめしません。
理由は単純で、手数料が高いからです。
ではメリット・デメリットを見ていきます。
NEO MONEY銀聯 | |
メリット | ・審査がないので誰でも作れる ・年会費無料 ・中国ATMで現金引出しができる |
デメリット | ・中国でのショッピング時に手数料4%がかかる ・中国ATM現金引出時に手数料4%+200円+海外ATMオーナー手数料がかかる ・利用前に指定口座に入金が必要で、残高がなくなれば使えない ・使えるのは中国のみ。日本では銀聯加盟店であっても利用不可 |
ショッピングの手数料が高い
ショッピング時にかかる手数料4%は、やはり高いです。
普通のクレジットカードやデビットカードでは、2%前後が相場だからです。
たとえば以下のように、海外旅行定番のエポスカード・セディナカードや、手数料が安いので有名なイオンやソニー銀行のデビットカードと比べると、一目瞭然です。
カード | 海外ショッピング時の手数料(海外事務処理手数料) |
銀聯カード(クレジットカード) | 2.5% |
エポスカード | 1.63% |
セディナカード | 2.2% |
イオンデビットカード | 1.6% |
ソニー銀行デビットカード | 1.79% |
NEO MONEY銀聯 | 4% |
このように、NEO MONEY銀聯は手数料が高いので、おすすめしません。
ATMキャッシング手数料も高い
同様に、ATM現金引出し時の手数料4%も高いです。
これよりも安いものが、同じように審査不要で誰でも作れるデビットカードの中にいくつかあるので、そちらの方がお得です。
デビットカードはATM現金引出し時に、NEO MONEYと同じく海外事務処理手数料がかかりますが、イオンやソニー銀行のデビットカードなら手数料が安いので、上の表のように1.6%、1.79%で済みます。
また、クレジットカードの中には、さらに手数料(利息)が安いものがあります。
クレジットカードではATM現金引出し時に海外事務処理手数料がかからない反面、利息がかかりますが、セディナカードであれば、ネットから約3日で繰り上げ返済できるので、3日分の利息0.15%に抑えられます。
このようにNEO MONEY銀聯は他のカードと比べても、ショッピング時もATM現金引出し時も手数料が高いので、おすすめしません。
もしこのカードが役立つ場面があるとしたら、中国の田舎や辺境の地でしょうか。
VisaやMaster対応のATMが存在せず、銀聯のATMしかないような中国奥地を目指す場合は、NEO MONEY銀聯が1枚あると安心かもしれません。
私は雲南省の奥地を旅したことがありますが、これまで訪れたなかで一ヶ所だけ、Visa・Master対応のATMが存在しない、銀聯ATMしかない町がありました。
それを知った時は、背筋が凍りました!
その時はたまたま手持ちの人民元があったので、さいわいにも雲南の地方都市に戻ることができたのでホッとしましたが。
あんまりないことでしょうが、中国最奥地の秘境を目指す場合は、NEO MONEY銀聯が命綱になるかもしれません。
以上、3種類の銀聯カードについて見てきましたが、この中ではひとつ目の銀聯カード(クレジットカード)が、1週間程度の普通の旅行では最もデメリットが少なく、使いやすいカードです。
そこで次に、私がおすすめする銀聯カードを紹介していきます。
4.北京旅行におすすめの銀聯カード(ユニオンペイ)3選
1.Trip.comグローバルカード
北京旅行するなら必須!
発行会社 | Trip.com(Ctrip)・三井住友カード |
年会費 | 無料 |
発行手数料 | 無料 |
更新料 | 1,100円/5年毎 |
海外旅行保険 | ・最高2,000万円の海外旅行傷害保険(利用付帯) ・保険期間は3ヶ月 |
特徴 | ・ポイント還元率0.5%(三井住友カードのVポイント) *Trip.comのサイトの利用でVポイントとTrip.comポイントの両方が貯まる ・各シーズン特典(ホテル予約代金5%OFF) ・誕生日特典(ホテル予約代金6%OFF) ・各種セール先行案内 ・提携施設タイアップサービス |
単体の発行 | ○ |
海外旅行保険がついてくる
Trip.comグローバルカードは、銀聯カードの中で唯一海外旅行保険がついてくるカードで、一番おすすめです。
ただ保険は利用条件付帯です。
日本出国前あるいは出国後中国で、公共交通機関の代金をこのカードで決済する必要があり、それによって保険が有効になります。
そのような条件がつきますが、それでも保険のない銀聯カードよりはもちろんいいでしょう。
■「利用付帯裏技」が中国で使いやすい
海外旅行保険が利用付帯のカードは自動付帯カードと比べて条件がある分、手間のかかるものですが、ある特殊な使い方によっては長期旅行者にとって力強い味方になります。
自動付帯のカードの場合、日本出国すると自動で保険が有効になりますが、保険の期間はたいてい90日間です。
その90日後に現地で、利用付帯のカードを使い公共交通機関の代金を決済すると、その時点から利用付帯カードの保険が90日間有効になります。
つまり、自動付帯のカードに次いで利用付帯のカードを使うことによって、保険期間が日本出国から180日間に延長するのです。
これを、旅行マニアたちは「利用付帯の裏技」と呼んでいます。
長期旅行者にとって、この裏技のために利用付帯のカードはありがたいのですが、ただ中国でこの裏技を使うのはこれまで難易度が高いと思われました。
というのは、中国ではVisaやMaster、JCBのブランドの使える場所が少ないので、保険を有効化させる条件である公共交通機関の決済が難しかったのです。
しかし、Trip.comグローバルカードはブランドが銀聯なので、保険を有効化する難易度はずっと低くなります。
90日以上中国を旅する長期旅行者にとって、銀聯で利用付帯のTrip.comグローバルカードは唯一無二のカードなのです。
単体発行が可能
またTrip.comグローバルカードは、これ単体で申し込み・発行できるというのも嬉しいところです。
他の銀聯カードは、追加カードとしてのみ発行可能のものがほとんどだからです。
特典が豊富
Trip.comグローバルカードを作るためには、Trip.comという旅行サイトに登録する必要があります。
Trip.comは以前はCtripという名前で、中国最大のオンライン会社「携程旅行」です。
中国国内では今でもCtripという名前が使われますが、この「携程旅行」のサイトは本当に有名で、私も北京留学中は中国国内の飛行機チケット購入などで利用したのをよく覚えています。
このCtripと三井住友カードが提携して作ったのがこのTrip.comグローバルカードです。
旅行会社が作ったカードということもあってか、ホテル予約代金の割引コードが毎年配布されたり、国内提携ホテルのレイトチェックアウトや岩盤浴無料など、特典も豊富です。
このように、Trip.comグローバルカードは海外旅行保険付帯で特典も豊富なので、大変おすすめです。
北京旅行が決まったら、すぐに申し込んでください。
2.ANA銀聯カード
発行会社 | ANA・三井住友カード |
年会費 | 無料 |
発行手数料 | 2,200円 |
更新料 | 1,100円/5年毎 |
海外旅行保険 | なし |
特徴 | ・ポイント還元率0.5%(三井住友カードのVポイント) ・ANA銀聯カードで貯めたVポイントはANAのマイルに移行可能。移行手数料無料。200円=1Vポイント→1マイル |
単体の発行 | × ANA VISA/マスターカード、ANA VISA Suicaカード、ANA TOP&ClubQ PASMO マスターカードの追加カードとしてのみ発行可能 |
ANA銀聯カードは、ANAのマイルを貯めているなら魅力的なカードです。
三井住友銀聯カードでは200円につき1ポイント→0.6マイルですが、このANA銀聯カードでは200円につき1ポイント→1マイル貯まります。
ただ注意点として、ANA銀聯カードのみを単体で作ることはできません。
上の表にあるANAカードのどれかを、持っていることが条件になります。
このように、ANAカードを持っていてANAマイルを貯めているなら、ANA銀聯カードがいいと思います。
3.MUFG銀聯カード
発行会社 | 三菱UFJニコス株式会社 |
年会費 | 無料 |
発行手数料 | 1,100円 |
更新料 | 1,100円/5年毎 |
海外旅行保険 | なし |
特徴 | ・海外銀聯加盟店でのショッピング利用分についてポイント2倍=ポイント還元率0.8%(通常0.4%) *グローバルポイント、スヌーピーポイントプログラム、MUFGカードスマートポイントプログラムのカードが対象 ・中国国内の海外アシスタンスサービス「ハローデスク」利用可 |
単体の発行 | × MUFGカードの追加カードとしてのみ発行可能(NICOSカード、DCカードでは申込不可) |
MUFG銀聯カードは、MUFGカードのポイントを貯めている場合、ポイントが中国では2倍になるというメリットのあるカードです。
ANAカードと同様、このMUFG銀聯カード単体では発行できないのが注意点です。
以上、3枚の銀聯カードを紹介しました。
ANAマイルやMUFGポイントを貯めているのでなければ、単体で発行できて海外旅行保険もついてくる、Trip.comグローバルカードが一番おすすめです。
5.北京旅行にはVisa・Masterのクレジットカードも役立つ
上のように、おすすめの銀聯カードを3枚紹介しました。
ただ銀聯カード(クレジットカード)にはいくつか不十分な点があるので、これ一枚で北京旅行に行くには少し物足りない感じです。
とくに、中国ATMで現金引出し(キャッシング)ができないのは不便です。
また海外旅行保険についても、Trip.comグローバルカードの補償額はやや少ないですし、利用付帯も普通の旅行者には使いづらいでしょう。
そこで、北京旅行にはATMキャッシングと海外旅行保険のために、VisaかMasterのクレジットカードもあった方がいいです。
北京旅行におすすめのクレジットカードは、以下の記事で紹介しています。
6.まとめ
北京旅行には、銀聯カード(ユニオンペイ)が1枚あると大変便利です。
中国本土の加盟店数が2700万店以上なので、VisaやMasterのクレジットカードよりも使える場所がずっと多いです。
銀聯カードの中ではとくに、Trip.comグローバルカードが単体で発行できて、かつ銀聯カードの中では唯一海外旅行保険がついてくるので、おすすめです。
北京旅行が決まったらすぐに、Trip.comグローバルカードを申し込んでください。