中国で日本のドライヤーは使えるのでしょうか?
またその際、変圧器は必要なのでしょうか?
中国は日本と電圧が違うので、電化製品を使う時は注意しなければなりません。
日本の電圧にしか対応しない電化製品を中国でそのまま使うと、壊れてしまいます。
とりわけドライヤーは消費電力が大きく、海外で使って壊れた、部屋のブレーカーが落ちたなどのトラブルがつきません。
せっかく持っていったドライヤーが壊れたり、部屋の電気が落ちたりしたら困りますよね!
そこで今回、中国で日本のドライヤーが使えるかどうか、調べて見ました。
この記事を読めば、北京旅行におけるドライヤーの心配は解消されるでしょう。
記事の後半では、おすすめの海外対応ドライヤーも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
1.日本のドライヤーは中国で使えるか
1.日本の電圧のみ対応のドライヤーは中国で使えない
日本の電圧にのみ対応するドライヤーは中国では使えません。
日本の電圧は100Vなのに対して、中国の電圧は220Vだからです。
100Vにしか使えないドライヤーを220Vで使うと壊れますし、最悪発火します。
ドライヤーが日本の100Vにのみ対応しているものかどうかは、説明書や本体の仕様欄を見れば分かります。
「入力」あるいは「INPUT」という欄に、「A C100V」とのみ表示されていれば、そのドライヤーは100Vのみに対応したものです。
例えば、次のように書かれています。
一方、「100〜240V」と表示されたものは、海外対応なので、中国で使えます。
このようなわけで、日本の電圧100Vにのみ対応したドライヤーは、中国では使えません。
ところで、変圧器を使えば100V対応のドライヤーも中国で使えるんじゃないか、という疑問があるかもしれません。
しかし、ドライヤーに変圧器を使うことはおすすめしません。
その理由について、次に説明します。
2.ドライヤーに変圧器の使用はおすすめしない
ドライヤーに変圧器の使用はおすすめしません。
なぜならドライヤーに対応する変圧器は、重く大きくなってしまうからです。
ドライヤーのような熱器具では、その消費電力の2〜3倍の容量の変圧器が必要になってきます。
ドライヤーの消費電力は大体1200Wなので、変圧器の容量は2400W以上は必要になってきます。
そのような変圧器は、7〜10kgと重く大きくなってしまいます。
旅行に持っていくには、重すぎるでしょう。
ですので、ドライヤーに変圧器を使うのはおすすめしません。
では、中国でドライヤーを使うにはどうしたらいいでしょうか。
2.中国でドライヤーを使うには
中国でドライヤーを使うには、主に次の2点になると思います。
- ホテルのドライヤーを使う
- 海外対応のドライヤーを持っていく
この中で最も無難で確実なのは、海外対応のドライヤーを持っていくことです。
1.海外対応のドライヤーがおすすめ
北京旅行で最も無難なのは、海外対応のドライヤーを持っていくことです。
ドライヤーのないホテルや、あっても質に問題のある場合があるからです。
中級以下のホテルやドミトリーでは、ドライヤーがないことが多いです。
宿泊するホテルにドライヤーがあるということが、ホテル公式サイトやホテル予約サイトで確認できる場合は、ドライヤーの持参は必要ないでしょう。
しかしホテルのサイトを見ても、ドライヤーの有無が確認できないことがあります。
またホテルにドライヤーがあっても、風量が極端に弱かったり、温風が熱すぎたりすることもあります。
このように宿泊予定のホテルにドライヤーがない場合、あるいはドライヤーがあってもその性能に不安がある場合は、海外対応のドライヤーを持っていった方が無難ですし確実です。
ところで、海外対応のドライヤーを持っていく際、行き先が香港・マカオである場合、変換プラグも必要になります。
次にその変換プラグについて、説明します。
2.変換プラグは中国本土では不要
変換プラグは、中国本土では必要ありません。
日本のコンセントはAタイプなのですが、中国本土の最も一般的なコンセントはAタイプとO2タイプが一般的なので、日本の電化製品はそのまま使えます。
■中国のコンセント
中国10都市を旅行したことがありますが、今まで変換プラグが必要だったことは一度もありません。
中級以下のホテルやドミトリーでも、日本の電源プラグは問題なく使えます ♪
さて次に、中国で使える海外対応ドライヤーの選び方について解説します。
3.海外対応ドライヤーの選び方
1.中国の電圧220Vに対応しているか
まず、海外対応のドライヤーで中国の電圧220Vに対応しているか、確認する必要があります。
対応していなければ、中国で使えないからです。
商品名に「海外対応」と書かれていることが多いので、それを目印にすると探しやすいです。
そして商品ページを見て、電圧(V)の欄に「100-120V 200-240V」あるいは「100~240V」と書かれているか、確認しましょう。
また本体に電圧の切り替えスイッチがあるものが多いので、それで確認することもできます。
このようにして、ドライヤーが中国の電圧220Vに対応しているか、確認しましょう。
2.コード式であること
ドライヤーは、コード式を選ぶ必要があります。
コードレスの充電式の場合、飛行機内持ち込みも預入荷物に入れることもできないからです。
ドライヤーのバッテリーに使われるリチウムイオン電池は、危険物扱いなのです。
ただ、リチウムイオン電池を本体から取り外せるドライヤーは、電池の機内持ち込みのみ可能です。
ただし、リチウムイオン電池のワット時定格量(Wh)は160Wh以下でなければなりません。
日本のルールの詳細は、以下のようになります。
【参照サイト】
ところで、リチウムイオン電池については中国のルールは日本より厳しいです。
例えば、以下のようなルールです。
- リチウムイオン電池のワット時定格量(Wh)は100Wh以下であること
- 100Wh〜160Wh以下のリチウムイオン電池は事前に航空会社の許可が必要
【参照サイト】
日本ではリチウムイオン電池は160Wh以下であれば機内持ち込みができますが、中国では100Wh〜160Whの場合航空会社の許可が必要になります。
このように、リチウムイオン電池を取り外せるドライヤーは機内持ち込みできますが制限があり、さらに日本と中国ではルールが少し違います。
制限があり、それに対応しなければならないことを考えると、充電式のドライヤーはあまりおすすめしません。
コード式のドライヤーを、強くおすすめします。
3.軽量・コンパクト
海外対応ドライヤーは、小さく軽いものがおすすめです。
重く大きいとバッグやスーツケースの中でかさばるし、移動がつらいです。
ドライヤーは、折りたためるものが必須です。
重さは400g台が、理想的ではないでしょうか。
旅行で移動することを考えると、海外対応ドライヤーの理想は軽量・コンパクトなものです。
4.風量
ドライヤーを選ぶ際、風量も気になるところでしょう。
風量が弱いと、髪がなかなか乾かないからです。
一般的なドライヤーの風量は、1.3m3/分といわれます。
だが旅行に最適な軽量・コンパクトなドライヤーで、風量の強いものはあまりありません。
大体、1.0m3/分以下が多いです。
よくて、1.1m3/分でしょうか。
1.3m3/分以上の風量となると、本体がやや重くなって500g以上となってしまいます。
そこで軽くコンパクトなドライヤーを選ぶ場合、風量は少しでも強いものがいいので、1.1m3/分のものがおすすめです。
どうしても風量の強いドライヤーが欲しいのなら、軽さはある程度あきらめなければならないと思います。
それでは次に、中国で使えるおすすめのドライヤーを紹介します。
4.北京旅行におすすめの海外対応ドライヤー5選
1. KOIZUMI(コイズミ) ヘアドライヤー マイナスイオン 海外対応 ビビッドピンク KDD-0017/VP
値段 | ¥2,660 |
電圧(V) | 100-120V 200-240V |
サイズ(mm) | 高さ196×幅181×奥行80mm |
重さ(g) | 410g |
風量(m3/分) | 1.1m3/分 |
機能 | ツインマイナスイオン搭載 |
コイズミのドライヤーは海外旅行サイトで取り上げられることの多い、定番ドライヤーです。
メリットは、そのバランスのよさでしょう。
重さは410gの軽さで、1.1m3/分の風量が出て、値段も2000円台、さらにツインマイナスイオン搭載という機能付きです。
全体的にバランスの取れた、コスパの良い製品だと思います。
デメリットは風量が欲しい人には、1.1m3/分は物足りないということです。
これは軽量のドライヤーを求める場合、仕方のないことではあるのですが。
安くて軽くてそれなりの風量が出てマイナスイオンが欲しいといった、バランスの取れた製品が欲しい場合は、コイズミのドライヤーがおすすめです。
2. パナソニック 国内・海外両用ドライヤー EH-ND2B
値段 | ¥2,450 |
電圧(V) | 100-120V 200-240V |
サイズ(mm) | 高さ193×幅178×奥行82mm |
重さ(g) | 410g |
風量(m3/分) | 0.95㎥/分(AC100・200V時/ターボ時) 1.1㎥/分(AC120・240V時/ターボ時) |
機能 |
パナソニックの海外対応ドライヤーで、これも海外旅行のサイトでも取り上げられることの多い定番のドライヤーです。
もちろん、220Vの電圧に対応しているので、中国で使えます。
メリットは上のコイズミのドライヤーと同じ410gという軽さながら、1.1m3/分の風量が出ることでしょう。
値段も2,450円と、大変お得です。
デメリットはマイナスイオンなど、これといった特別な機能はないことです。
軽くてある程度の風量が出れば特別な機能はいらないという場合や、パナソニック製品がいいという場合は、このドライヤーがおすすめです。
3. カシムラ マルチボルテージヘアードライヤー冷風機能付き TI-139
値段 | ¥1,546 |
電圧(V) | 100-120V 200-240V |
サイズ(mm) | 高さ230×幅190×奥行き80mm |
重さ(g) | 460g |
風量(m3/分) | 記載なし |
機能 | 冷風機能付き |
カシムラの海外対応ドライヤーです。
メリットはなんといっても、冷風機能付きです。
460gという軽さの海外対応ドライヤーで、冷風機能が付いてるのは珍しいです。
価格も1,546円と、大変お手頃。
デメリットは、風量について記載がなく分からないということでしょうか。
でもアマゾンでは風量は問題ない、ちゃんと風も強くて乾くというレビューも多いので、気にすることはないのかもしれません。
冷風機能付きのコンパクトなドライヤーが欲しいなら、このカシムラのドライヤーがおすすめです。
4. パナソニック ヘアドライヤー ナノケア EH-CNA5B
値段 | ¥11,400 |
電圧(V) | 100-120V 200-240V |
サイズ(mm) | 高さ210×幅192×奥行80mm |
重さ(g) | 550g |
風量(m3/分) | 1.4m3/分(120/240V時)、1.2m3/分(100/200V時) |
機能 | ナノケア |
パナソニックの大人気商品ナノケアの、海外対応ドライヤーです。
メリットはなんといっても、「ナノイー」搭載。
ナノイーには一般的なマイナスイオンの約1000倍以上の水分が含まれており、美しく健康的な地肌に導きます。
また十分な風量と熱量なので、髪が長くても短時間で乾かすことができるでしょう。
デメリットは、その重さと値段です。
550gという重さは、上に紹介してきた400g台のドライヤーと比べて重いです。
また値段も上記3つと比べて、かなり高い。
結局は、ナノイーが欲しいかどうかの選択になります。
北京旅行を含め、海外旅行に頻繁に行くのであれば、多少値段は張ってもこのような良い製品を持つのもありかなと思います。
5. Areti(アレティ) Kozou モイスト 美容 ドライヤー d1621WH/PK ハンズフリー
値段 | ¥12,800 |
電圧(V) | 100-240V |
サイズ(mm) | 高さ200×幅75×奥行210mm |
重さ(g) | 360g |
風量(m3/分) | 記載なし |
機能 | 赤・青・緑のLEDライト搭載 マイナスイオンと赤外線 6段階の風量調節 30通り以上のカスタマイズ送風 最高85℃の髪に優しい温度設定 |
2017年に楽天で、週間ヘアドライヤーランキング1位になったこともある人気商品。
メリットは3色LED、6段階風量調整、30通り以上のカスタマイズ送風、マイナスイオンと赤外線など、ヘアケアのための機能が充実していることです。
また重さ360gと、今回紹介した中で最も軽いです。
デメリットは、やはり値段の高さでしょう。
上のパナソニックのナノケアと同様、北京旅行に行く頻度が多いのならば、このような高品質のドライヤーを持っておくのもありだと思います。
とりわけこのAretiのドライヤーは軽く、折りたたむとコンパクトになるので、旅行には向いている製品です。
5.まとめ
北京旅行におすすめの海外対応ドライヤーを、紹介してきました。
中国は電圧が日本と違って220Vなので、ドライヤーを持っていく場合は必ず海外対応のものを選んでください。
旅行なので、やはり軽くてコンパクトなものがよいでしょう。
あまり風量にこだわらないのであれば、コイズミかパナソニックのドライヤーがおすすめです。
2000円台の値段で、410gの軽さ・風量1.1m3/分と、コスパ抜群です。
北京旅行には、コイズミかパナソニックのドライヤーを持っていってください。