私が北京旅行のメインバッグとしてよく使うのが、ミレーのクーラ40です。
クーラ40は40Lと大容量なので、衣類や洗面用具、ガイドブック、パソコンなど、1週間程度の北京旅行ならこれで十分事足ります。
ポケットが多いのも魅力で、荷物の整理が簡単です。
今回は北京旅行におすすめのバックパック、ミレーのクーラ40をレビューします。
1.ミレーの「クーラ40」

ミレーは1950年フランス初のヒマラヤ登頂隊に装備を提供したメーカーとして有名で、アルピニズムの歴史とともに、その夢を支えるものづくりを続けています。
そんなミレーの「クーラ40」は、旅行用パックとしての使いやすさと、アウトドアにも耐えうる快適性を両立した多用途バックパックです。
ミレー曰く「未知の世界を旅する人に必要な機能」が揃っています。
そんなクーラ40のスペックは、以下のとおりです。
サイズ | W30_H58_D19cm |
重さ | 1,220g |
容量 | 40L |
ポケットの数 | 9 |
レインカバー | 付属 |
それでは早速、クーラ40の外観を見ていきましょう。
2.クーラ40の外観

クーラ40の外観は、こんな感じです。

シンプルなデザインで、タウンユースとしても使いやすいです。
あとから気づいたことですが、私のクーラ40は期間限定品のようです。
今はこの色のクーラ40は売られていません。

側面。
中に物が入っていれば、自立します。

背面。
この背面構造とショルダーストラップは、クッション性があって背負いやすいです。
以上、外観でした。
それでは以下、クーラ40のレビューに入っていきます。
3.クーラ40のメリットデメリット

結論から言うと、クーラ40のメリットデメリットは以下のとおりです。
1.メリット
- 生地が丈夫で撥水加工
- 背負い心地よい
- 収納力ある
- ポケットが多い
- 鍵をつけられるジッパー
- レインカバー付属
- 軽い〜1,220g
- 安い
2.デメリット
- 40Lより容量小さいかも
- 機内持ち込みできない場合がある
以下、順に見ていきます。
4.ミレー クーラ40のメリット

1.生地が丈夫で撥水加工

クーラ40は、生地が丈夫です。
正面のメイン部分には、強靭な500デニールのコーデュラナイロンを採用しています。
軽量で耐引き裂き、耐摩耗性に優れています。
その他の部分は、より軽量の420デニールのベロシティナイロン。
耐久性と快適性とのバランスをもった設計です。
また生地は撥水加工により、水分を弾きます。
多少の雨なら、レインカバーをつけなくても大丈夫です。
2.背負い心地よく快適
クーラ40は、背負い心地よいです。
その理由は、背面システムとショルダーハーネス(肩ベルト)によります。
まず背面システムから言うと、バックパネル(背中に当たる部分)はクッション性があります。

水蒸気が排出されやすい構造でもあり、蒸れにくい工夫がなされています。
内面にアルミフレームが挿入され、重荷に対する安定性を高めているのも特徴です。
次にショルダーハーネスに言うと、幅広で身体の曲線に合わせてカーブを描きます。

高いフィット感とともに、荷重を効率的に分散できます。
このような背面構造とショルダーハーネスの作りによって、快適な背負い心地が体感できるのです。
3.収納力がある
クーラ40は収納力があります。
容量は40Lですが、どれくらい入るのでしょうか。
実際に試してみました。

入れてみたのは
- 地球の歩き方「北京」
- 折りたたみ傘
- Tシャツ2枚
- 下着2枚
- 靴下2足
- 一眼レフカメラ
- GoPro本体&バッテリー等
- GoPro用グリップ
- モバイルバッテリー「Anker PowerCore 10000」
- iPhone用電源コード
- 15インチのノートパソコン
- 洗面用具ポーチ
- ジャケット
これらをクーラ40に入れると・・・

全部入れましたが、まだ余裕があります。
衣類は2日分ですが、北京のホテルで洗濯することにすれば、これだけで1週間でも大丈夫でしょう。
このようにクーラ40は収納力があるので、北京旅行のメインバッグとして十分使えます。
4.ポケットが多い
クーラ40は、ポケットが多いです。
合わせて9つあります。
これだけあると便利ですよね ♪
ひとつずつ見ていきます。
1.フロントポケット

フロント上部には、大きく開閉する大型ジッパーポケットがあります。
内部にはさらにペンホルダーなどを搭載した多機能型ポケットがあり、こまごまとした物の整理に役立ちます。
このフロントポケットは大きく、さらに前面に位置しているので取り出しやすいです。
写真のようにガイドブックなど、よく使うものを入れておくとすぐ取り出せて便利です。
2.フロント中央のポケット

フロント中央にもポケットがあります。
このポケットも意外に収納力があり、写真のようにガイドブックが余裕で入る大きさです。
フロントポケットと同様、すぐに取り出したい物を入れておくと便利です。
3.上部ポケット

フロントポケットのさらに上には、上部ポケットが配置されています。
このポケットも収納力があり、ガイドブックが入る大きさです。
すぐに使うものを入れておくと、非常に便利です。
4.サイドポケット

両側面にはサイドポケットがあります。
ペットボトルや折りたたみ傘が入れられます。
5.PCスリーブ

メイン収納部には、PCスリーブが搭載されています。
15インチのPCは入りませんでしたが、iPad Airは入りました。

ただこのPCスリーブにはクッション性がありませんので、カバーをつけて入れたほうが良いかもしれません。
私のPCはこのスリーブには入りませんでしたので、メイン収納部に入れました。

公式サイトによると、クーラ40には16インチまでのPCが入るようです。
このPCスリーブはあまり大きくないので、私は旅行に必要な書類を入れることが多かったです。
6.レインカバーポケット

最下部には、レインカバーが収納されたジッパーポケットがあります。
雨が降っても安心です。
7.収納式チェストポケット

ショルダーハーネス(肩ベルト)の一方には、折りたたみ式のポケットがあります。
背負ったままスマホなどの小物を出し入れできます。
私のクーラ40は古いからか、このポケットが付いてません。
これは見るからに便利そうですよね。。
5.鍵をつけられるジッパー

メイン収納部のジッパーは、上の写真のように鍵がかけられます。
これによって防犯対策が可能。
またフロントポケットにも鍵がかけられます。

6.レインカバー付属

クーラ40には、レインカバーが付属します。
別途レインカバーを買う必要がありません。
上でも紹介しましたが、底の部分にレインカバーが収納されています。
レインカバーは雨対策になるのはもちろんですが、それだけでなく汚れ・破損防止の役にも立ちます。
たとえば飛行機に預ける際、荷物が乱暴に扱われることがありますが、レインカバーを付けていれば汚れ・破損防止になります。
さらに防犯対策にもなります。
バックパッカーの中には、晴れていてもレインカバーを付けたままという人も少なくありません。
このようにレインカバーは雨対策、汚れ・破損対策、防犯対策になって一石三鳥です。
7.軽い〜1,220g
クーラ40は軽いです。
重さは1,220gで、40Lのバックパックとしては軽い方です。
8.安い
クーラ40は40Lのバックパックとしては、比較的安い方です。
よく比較されるグレゴリーの「コンパス40」は2万円を超えるのに対し、クーラ40は2万円を切る価格です。
5.ミレー クーラ40のデメリット

1.40Lより容量小さいかも
クーラ40は40Lの表記ですが、実際にはそれよりやや小さいかもしれません。
レビューでも、そんな意見がちらほらあります。
もしあなたが40L目一杯使える大容量バックパックを探しているなら、他の40L代のバックパックも比較検討した方がよいと思います。
私自身は、クーラ40の容量で十分満足していますが。
2.機内持ち込みできない場合がある
クーラ40は縦の長さが58cmと長いので、航空会社によってはサイズオーバーで原則上機内持ち込みできません。
多くの航空会社のルールでは、縦の長さは55cmまでだからです。
たとえば各航空会社によってルールは異なりますが、多くは次のようなサイズ規定です。
3辺(縦・横・高さ)の和が115cm(45インチ)以内かつ3辺それぞれの長さ55cm×40cm×25cm以内(22×16×10インチ)、重さは10kg(22ポンド)以内

北京に就航しているほとんどの航空会社はこのルールなので、縦の長さが58cmのクーラ40はサイズオーバーで機内持ち込みできません。
北京に行く航空会社で機内持ち込みできるのは、たとえば以下の航空会社です。
すべてエコノミークラスの記載です。
ビジネスクラスなど他のクラスについては、各航空会社のリンクを貼っておきましたので、そちらを参照してください。
航空会社 | 重さ | サイズ | 個数 |
中国南方航空 | 5kg | 3辺(縦・横・高さ)の和が115cm(45インチ)以内 | 1個(身の回りの品のほか、手荷物1個) |
海南航空 | 10kg | 3辺(縦・横・高さ)の和が115cm(45インチ)以内 | 1個 |
中国南方航空と海南航空では3辺の和のみの制限(115cm以内)なので、クーラ40は機内持ち込みできます。
クーラ40のサイズは30×58×19cmで、3辺の和は107cmだからです。
ANAやJALなど、その他多くの航空会社では、原則的にクーラ40は受託手荷物として飛行機に預けることになります。
もし機内持ち込みしたいならクーラ40ではなく、ルール制限内に納まるバックパックを選んだ方が無難かもしれません。
ただこれはあくまで私の体験談ですが、これまでANAなどの航空会社でクーラ40が機内持ち込みで断られたことはありません。
クーラ40の縦の長さは58cmで、55cmより3cmオーバーしてますが、そこまで厳密に調べられることは経験上なかったです。
ただ原則上はサイズオーバーなので、飛行機に預ける用意はした上で、チェックインカウンターで持ち込みできるかどうか聞いてみるのがよいと思います。
6.まとめ
以上、ミレーのクーラ40をレビューしてきました。
いかがでしたでしょうか。
私自身クーラ40で何度か北京旅行をしましたが、とても使いやすかったです。
容量が大きく物がいっぱい入りますし、ポケットが多くて整理しやすい。
外観もシンプルで、私好みです。
もしあなたが北京旅行に持っていくバックパックを探しているなら、ミレーのクーラ40がおすすめです。