チャイナユニコム(中国聯通)の「シーズンSIM」は、90日間という短期で中国の電話番号が持てるおすすめのSIMです。
中国の電話番号があれば、北京旅行で必見の故宮博物院(紫禁城)を予約することも可能。
またSMS認証が必要なもろもろのサービスも、シーズンSIMによって利用可能となります(カフェなどのWi-Fi接続や中国アプリの登録など)。
さらにシーズンSIMは中国のネット規制を回避できるので、GoogleやLINE、Facebook、Instagramなどが日本にいるときと同じように使えます。
物理的なSIMカードとeSIMの2種類があり、好きな方から選べるのも嬉しい ♪
チャイナユニコムの「シーズンSIM」は、北京旅行におすすめのSIMです。
シーズンSIMの特長を紹介するとともに、利用開始に必要な登録方法を解説します。
1.シーズンSIMの基本情報

1.基本情報
ブランド | China unicom中国聯通 | ||
中国の電話番号 | あり | ||
使用期間 | 90日 | ||
データ | 容量 | 6GB | |
利用可能なエリア | 中国、香港、マカオ、日本、韓国 | ||
容量を超えたあとの速度 | 256Kbps | ||
音声(発信+着信) | 音声通話 | 30分 | |
利用可能なエリア | 中国、日本、韓国 | ||
使用ルール | 中国、日本、韓国から中国、日本、韓国の番号に発信できる | ||
中国、日本、韓国で国際電話の受信ができる | |||
SMS | 送信 | SMS数 | 30通 |
利用可能なエリア | 中国、日本、韓国 | ||
使用ルール | 中国、日本、韓国から中国、日本、韓国の番号にSMSの送信ができる | ||
受信 | SMS数 | 無制限 | |
パスポート登録対象国 | 日本・韓国・中国(本土/香港/内モンゴルのみ)・モンゴル | ||
中国周波数 | China Unicom Band1/n1(2100MHz) Band3(1800mHz) Band8(900MHz) Band40(2300MHz) Band41(2600MHz) n78(3.5GHz) |
||
日本周波数 | Softbank Band1(2100MHz) Band3(1800MHz) Band8(900MHz) Band41(2500MHz) |
2.チャージパック内容
チャージパック | 料金(税込) | |
高速通信データ | 3GB | 1,498円 |
10GB | 2,980円 | |
音声(発信+着信) | 10分 | 900円 |
30分 | 2,520円 | |
SMS送信 | 10通 | 500円 |
30通 | 1,500円 |
3.シーズンSIM延長パック内容
90日延長パック | 180日延長パック | |
料金(税込) | 2,780円 | 4,980円 |
使用期間 | 90日 | 180日 |
高速通信データ | 6GB | 15GB |
音声(発信+着信) | 30分 | 60分 |
SMS送信 | 30通 | 60通 |
SMS受信 | 無制限 | 無制限 |
2.シーズンSIMのメリット

1.中国の電話番号付きでSMS送受信可
シーズンSIMの第一のメリットは、中国の電話番号付きでSMS送受信が可能なことです。
これによって故宮博物院(紫禁城)のWeChatでの予約ができるようになります。
また中国のカフェやレストランではWi-Fi利用にSMS認証が必要なことが多いですが、その問題もこれで解決 ♪
例えばスターバックス(星巴克)のWi-Fiも、これで使えるようになります。

その他中国版アプリやウェブサイトのアカウント作成にも使えます(例えば中国版TikTok「抖音」や百度地図、bilibiliなど)。
シーズンSIMは90日間の短期契約なので、気軽に中国の電話番号を取得することができます。
2.GoogleやLINEが使える
シーズンSIMは、GoogleやLINEが使えます。
中国ではグレートファイアウォール(金盾[きんじゅん])と呼ばれる政府の政策によって、ネットが規制されています。
これによって、中国では以下のサービスが使えません。
- Google(Google検索、Gメール、GoogleマップなどGoogleサービス全般)
- LINE
- Youtube
- Dropbox
- Yahoo検索
シーズンSIMは中国のネット規制を回避して、上記のサービスを使うことができます。
日本にいる時と同じようにネットできるので、北京旅行では便利ですね ♪
3.物理SIMとeSIMの2種類から選べる
シーズンSIMは、物理的なSIMカードとeSIMの2種類から選べます。
4.日本で使える
シーズンSIMは、日本で使えます。
これによって例えば、中国渡航前に日本で故宮博物院の予約ができます。
5.電話番号の延長ができる
シーズンSIMは、電話番号の延長ができます。
シーズンSIMの利用期間は通常90日間で、これを過ぎると電話番号は失効しますが、公式サイトから延長パックを購入することで延長できます。
上の基本情報のところでも紹介しましたが、延長パックは90日間と180日間の2種類。
さらに延長パック購入時に、自動延長の設定をすることもできます。
例えば90日間の延長パック購入時に自動延長の設定をすると、90日の延長終了後に自動でさらに90日間延長されます。
自動延長は公式サイトからいつでも取り消しできますが、取り消ししない限り延長し続けます。
自動延長の料金は、登録したクレジットカードに請求されます。
延長パックは180日間の方が90日間より、料金とデータの面でお得となっています。
シーズンSIMの延長方法は、あとで画像付きで解説します。
6.データのチャージができる
シーズンSIMは、公式サイトからデータのチャージができます。
チャージパックは、3GBと10GBの2種類。
データ以外にも、音声とSMSのチャージパックもあります(上の基本情報を参照)。
データのチャージ方法は、あとで画像付きで解説します。
7.公式サイトが日本語対応
シーズンSIMの公式サイトは、日本語対応です。
問い合わせも日本語でできるのでありがたい。
他のSIMの場合中国語か英語のみの対応が多いので、これは嬉しいですね。
3.シーズンSIMのデメリット

1.パスポートの登録が必要
シーズンSIMの利用には、パスポートによる本人確認が必要になります。
公式サイトにおいて、パスポートの写真や自分の顔の写真などをアップロードしなければなりません。
この本人確認審査が完了しないかぎり、シーズンSIMで通信はできません。
2.中国電話番号なしSIMカードに比べると高い
シーズンSIMは、中国電話番号なしのSIMカードに比べると値段が高いです。
例えばシーズンSIMと同じチャイナユニコムから出ているSIMカード(通称”香港SIMカード”)に比べると、1,000円以上高いです(2025年4月現在)。
3.SIMロック解除が必要
シーズンSIMを使うには、スマホがSIMロック解除されていることが必要です。
SIMロックとは、ドコモならドコモのSIMカードしか使えないという縛りのことです。
このSIMロックが解除されている状態を、SIMフリーと言います。
SIMロック解除の方法は、各携帯会社のサイトで確認してください。
4.eSIMはeSIM対応機種以外使えない
eSIMは、eSIM対応機種以外では使えません。
シーズンSIMのeSIM版を購入したい場合は、注意が必要です。
iPhoneであれば、iPhoneXR/XSシリーズ以前の機種はeSIMに対応していません。
アンドロイドは2021年以前のほとんどの端末が、eSIM未対応です。
シーズンSIMのeSIMを購入するなら事前に必ず、お使いのスマホがeSIMに対応しているか確認してください。
チャイナユニコム公式サイトには、eSIM対応機種一覧があります。
上記一覧ではアンドロイドスマホは一部のみの掲載なので、一覧にない機種は各メーカーに問い合わせてください。
4.シーズンSIMの登録方法

シーズンSIMを使うには、チャイナユニコムの公式サイトからパスポート情報を登録しなければなりません。
SIMが届いたら(eSIMの場合メールが来たら)、チャイナユニコムの公式サイトにアクセスしてください。

サイトにアクセスしたら、まずアカウントを新規登録します。

上の画像のように、Eメールアドレスと任意のパスワードを入力したら「確認コードを取得」をタップしてください。
入力したEメールアドレス宛に、確認コードが送られてきます。
その確認コードを入力し、チェックボックスにチェックを入れたら「登録」をタップ。

次はSIMカードの登録です。
購入したシーズンSIMに、固有のSIM情報を登録します。
物理SIMであればSIMカードの台紙に、eSIMであればメールまたは郵送で送られてくる紙にSIM情報が記載されています。
記載されている場所は下の画像の赤い四角枠で、12桁の数字です。
この数字はICCIDと言いますが、これを入力して「登録」をタップします。

内容確認の画面に変わるので、確認できたら「次へ」。

「申込者情報登録」です。
まず名前、性別、住所を入力。


写真のアップロードです。
「パスポート表紙」、「パスポート情報ページ」、「パスポート手持ち写真」、「公共料金の明細書または免許証など」の4点をアップロードします。
iPhoneだと「写真のアップロード」の部分を長押しするとメニューが出てきますので、写真ライブラリから選ぶか写真を撮ってください。
写真ファイルの大きさは、10MB以内です。
カメラの性能が良すぎるスマホだと、アップロードできない可能性があります。
その場合は画質を低く設定できるカメラアプリなどで撮影し、「写真ライブラリ」から選ぶといいでしょう。


パスポートが正常にアップロードされると情報が読み込まれ、以下の欄に自動で入力されます。
入力された情報に間違いがなければ、チェックボックスにチェックを入れ「次へ」をタップ。


内容確認です。
「確認」をタップ。


下の画像のように、「購入完了」となれば申し込みは完了です。
登録したメールアドレスにメールが届きます。


画面の下の方には、「商品到着後の開通方法」が紹介されます。
物理SIMとeSIMそれぞれの開通方法が記載されているので、確認しておいてください。

申し込みしたSIMについては、マイページから確認できます。
下の画像にあるように、「マイページ」をタップしてください。

マイページでは、注文したSIMの概要が確認できます。
下の画像のように、SIMは「審査待ち」の状況です。


あとは審査が終わるのを待つだけです。
審査が終わると、下の画像のようにメールが届きます。

私のときは、審査は一日で終わりました。
以上で、本人確認は完了です。
SIMはすでに使えるようになっています。
物理SIMとeSIMそれぞれの開通方法は、上の画像にあったとおりです。
eSIMの開通方法については、以下画像付きで解説します。
5.eSIMの開通方法

以下、iPhoneでの解説になります。
シーズンSIMのeSIMの開通方法です。
審査完了メールに、eSIMのQRコードがあります。
QRコードを長押しするとメニューが表示されますので、「eSIMを追加」をタップ。

アンドロイドの場合この長押しからのeSIM追加ができないと思うので、QRコードを別のデバイスに表示させて(あるいは紙に印刷し)eSIMを使いたいスマホで読み取る必要があります。
下の画像のように「新規eSIMをアクティベート」と表示されるので「許可」をタップ。

「eSIMをアクティベート」の画面に変わり、少し待ち「準備ができました」となれば「続ける」をタップ。


待ちます。


下の画像のようになったら、「完了」をタップ。

次に、eSIMの設定に移ります。
以下の設定は、あとから設定アプリで編集できます。
まず「モバイル通信プランの名称」です。
下の画像では「旅行」になってますが、「個人」や「仕事」などの名称になることがあります。
「続ける」をタップ。

下の画像のように次は「デフォルト回線」、そのあとは「iMessageとFaceTime」です。
どちらも主回線にチェックを入れておいていいと思います。


次は「モバイルデータ通信」ですが、これも主回線にチェックです。
「モバイルデータ通信の切替を許可」はオンにしません。

以上で、初期設定は完了です。
登録したメールアドレスに、SIMが開通したことを告げるメールが届きます。

次に実際にネット接続するために、設定アプリから設定していきます。
まず設定アプリを開き、「モバイル通信」をタップします。
次に、先ほど追加したeSIM(ここでは「旅行」)をタップ。


下の画像のように、「この回線をオンにする」と「データローミング」をオンにすることでネット接続できます。

次に電話番号を入力します。
すでに電話番号とSMSは使えるようになっていると思いますが、設定では電話番号は非表示のままです。
これでは電話番号を確認したい時などに不便ですよね。
そこで設定に電話番号を表示させる方法を紹介します。
まず設定アプリを開き、下の方の「アプリ」をタップ。
次に「電話」をタップ。


次に「自分の番号」をタップ。
それからインストールしたeSIM(ここでは「旅行」)をタップ。


下の画像のように、ここで今回購入したeSIMの番号を入力します。
電話番号は、中国の国番号「86」は入れないでOKです。
入力したら右上の「保存」をタップ。
すると下の画像のように、eSIM「旅行」の下に番号が表示されました。


6.データのチャージ方法

シーズンSIMのデータのチャージは、チャイナユニコム公式サイトから行います。
サイトにアクセスしたらログインし、マイページに移動してください。
下の画像にある「チャージパック購入」をタップします。

SMSや音声通話もチャージできますが、データのチャージは「高速データ3GBチャージパック」と「高速データ10GBチャージパック」の2種類。

私は「高速データ3GBチャージパック」を選択しました。
下の画像のように、選択したいチャージパックをタップすると左の丸が赤くなります。
その下に「現在選択中チャージパック」が表示されます。
その下の「次へ」をタップ。


「お申し込み」の画面になります。
登録してあるクレジットカードを選択し、「次へ」を選択すると、即購入となります。


登録してあるメールアドレスにメールが届きます。
メールには「請求書兼領収書」が添付されてます。


チャイナユニコム公式サイトのマイページに行くと、データ容量が先ほどの6Gから9Gに増えているのが分かると思います。

以上でデータのチャージは完了です。
7.SIM(電話番号)の延長方法

シーズンSIM(電話番号)を延長する方法です。
シーズンSIMの期限は通常90日間ですが、希望すれば延長することができます。
SIMの延長はデータのチャージと同様、公式サイトから行います。
サイトにアクセスしたらマイページに移動し、下の画像にある「シーズンSIM延長」をタップします。

シーズンSIM延長パックの選択になります。
延長パックは90日と180日の2種類です。

私は90日を選択しました。
下の画像のように選択した延長パックに左の丸が赤くなり、下に「選択したシーズンSIM」が表示されます。
ここでSIMの延長を「自動延長」にすることもできます。


自動延長とは何かというと、ここで私は90日間の延長パックを購入しますが、その90日間が終了すると自動でさらに90日間延長されるというものです。
自動で延長された90日間の料金は、登録してあるクレジットカードに自動で請求されます。
自動延長はマイページからいつでも取り消しできますが、取り消さないかぎり永遠に延長されます。
同じ電話番号をずっと保持したい場合に、延長忘れによるSIMの消滅を防ぐ便利な機能です。
自動延長するには、下の画像のように「自動延長を有効にする」をタップして赤くするだけです。
「次へ」をタップすると、申し込み画面に移動します。

「お申し込み」の画面で、クレジットカードを選択し「次へ」を選択すると、即購入となります。


延長手続き完了のメールが届きます。
請求書兼領収書も添付されてます。


以上で、シーズンSIMの延長は完了です。
自動延長を取り消したい場合は、マイページから操作します。
下の画像のように「自動延長のキャンセル」をタップし、「このコースの自動更新をキャンセルしますか?」の表示が出たら「確定」を押すだけです。


8.シーズンSIM(eSIM版)のスピードチェックと体験談

上の画像が2024年11月に北京旅行した際の、シーズンSIM(eSIM版)のスピードチェックです。
スピードでストレスを感じることはありませんでした。
アリペイやWeChat Payといったスマホ決済もスムーズに使えましたし、百度地図や高徳地図でのマップ検索も問題なし。
もちろん中国では通常ネット規制されて使えないGoogleやLINE、Facebook、Instagram、Xなども使えました。
データ容量に関しては、5日間の旅行では6GBで十分でした。
9.まとめ

チャイナユニコムのシーズンSIMでした。
シーズンSIMは90日間という短期で中国の電話番号を持てる、おすすめのSIMです。
これがあれば故宮博物院(紫禁城)の予約も可能。
中国のネット規制を回避してGoogleやLINEが使えるし、公式サイトは日本語対応で分かりやすい。
ラインナップも、物理SIMとeSIMの2種類から選べる。
まさに中国電話番号付きSIMの決定版!
シーズンSIMは北京旅行におすすめのSIMです。