北京旅行に行く時、着替えはどのくらい持っていったらいいでしょうか?
衣類は荷物の中でも、とりわけかさばるものです。
2〜3日の旅行ならともかく、それ以上の旅行で日程分着替えを持っていくとなると、荷物が多くなってしまいますよね。
でも北京で洗濯をすれば、持っていく衣類を少なくすることができます。
実際、私は北京の旅行は1ヶ月くらいが多いですが、ホテルで洗濯するので、持っていく着替えは2〜3日分だけです。
このように、衣類の荷物を減らすことができる洗濯について、便利な洗濯グッズとともに紹介します。
1.北京旅行中に洗濯する2つの方法

北京旅行中は、洗濯するのがおすすめです。
衣類の荷物を、大幅に減らせるからです。
例えば、2週間でも1ヶ月でも、2〜3日の衣類で済みます。
ところで、中国で洗濯する方法は、以下の2つがあります。
- ホテルのランドリーサービス
- 手洗い
コインランドリーや洗濯屋は、中国では見たことがありません。
上海のような大都市ではあるという噂を聞きますが、基本的にないと思っておいた方がいいでしょう。
ランドリーサービスと手洗いについて、それぞれ具体的にメリットデメリットを見てみます。
ランドリーサービス
中級以上のホテルには、ランドリーサービスがあります。
部屋に洗濯袋が用意されていて、それに洗濯物を入れてホテルに出すのです。
朝出すと早ければ当日夕方に仕上がりますが、ホテルによっては翌日以降になることもあります。
メリットデメリットは以下の通り。
メリット
- アイロンがけしてもらえたり、畳んでくれたりして、仕上がりが綺麗
- 手洗いの手間がない
- ジーンズなど、手洗いでは洗いづらい衣類も洗ってくれる
デメリット
- 値段が高い
- 仕上がるのに時間がかかる
- 人によっては下着を出すのが恥ずかしい
ホテルが洗濯をしてくれるので、自分で手洗いする手間はかからないですが、やはり値段が高いのはデメリットとして大きいです。
旅行が長くなればなるほど、洗濯代は重くのしかかってくるでしょう。
では次に、自分で洗濯する手洗いについて、見ていきます。
手洗い
私が北京旅行する時は、いつもホテルで衣類を手洗いしており、おすすめです。
ランドリーサービスと違って、お金がかからないからです。
以下、手洗いのメリットデメリットを見てみます。
メリット
- お金がかからない
- 部屋の中で完結する
- 下着を他人に見られない
デメリット
- 手間がかかるし面倒
- 乾くのに時間がかかる(半日から1日以上)
- 洗濯グッズの持参が必要
手洗いの一番のデメリットは面倒であるということでしょうが、お金がかからないメリットの方が大きいと私は考えます。
そこでこの記事では以下、北京旅行中の手洗いについて解説していきます。
手洗いは手間のかかるものではありますが、旅行中の洗濯は少量でいいので、あまり負担にはならないのではないでしょうか。
では次に、北京旅行で何を手洗いするか見ていきます。
2.北京旅行中に手洗いするもの・しないもの

旅行中に何を手洗いし何を手洗いしないか、区別しましょう。
なぜなら、乾きづらいものを洗濯してしまうと、ホテルのチェックアウトまでに乾かない、なんてことがあるからです。
生乾きのままカバンの中に入れておくと、衣類は臭くなって悲惨なことに…
ですので、旅行中は乾きやすいもののみ洗うべきです。
洗うもの洗わないものの区別は、以下のとおりです。
手洗いするものしないものの区別
■手洗いするもの
- シャツ
- 下着
- 靴下など薄手のもの
■手洗いしないもの
- ジーンズ
- トレーナーなど分厚いもの
シャツ・下着・靴下は薄く乾きやすいという理由からだけでなく、肌に直接触れるもので汚れやすいので、旅行中は洗うべきです。
それ以外のボトムスなどは分厚く乾きづらいので、長い旅行でも私は着回してしまいます。
ところで、薄い生地の服は乾きやすいですが、速乾性の衣類はさらに乾きやすく、旅行に大変適しています。
速乾性の衣類は乾きやすい
速乾性の衣類は、旅行におすすめのアイテムです。
綿の衣類などよりも、ずっと乾きが早いからです。
例えば、ユニクロのエアリズムなどおすすめです。
またスポーツブランドやアウトドアブランドのウェアは、高機能な速乾性に加えて、街歩きしやすいデザインも多いので、気軽に着やすいです。
例えば、アディダスやナイキ、ノースフェイスなど。
私は旅行には速乾性のTシャツとパンツを持って行きます。
ズボンは汚れにくいアウトドアブランドのものを履いて行きます。
このように、速乾性の衣類は早く乾くので、旅行に大変重宝します。
それでは次に、旅行中の衣類の手洗いについて見ていきます。
3.北京旅行中の手洗いの方法とコツ

手洗いなんて洗うだけだから、方法もコツもない、と思うかもしれません。
でも「中国」「旅行」「ホテル」という非日常では、いざ洗濯し乾燥させるとなった段で、迷ったり困ったりすることが意外とあるものです。
そのような非日常な旅行において、便利で役立つ方法があるもので、きっと知っておいて損はありません。
それによって洗濯が効率よく、楽になるからです。
洗濯がすんなりできるようになれば、旅行が快適になること間違いなし!
というわけで、手洗いの具体的な手順を見て行きましょう。
1.洗い方
洗濯場所は、ホテルの洗面台が最も洗いやすいです。
洗面台に栓をして水をため、ジャブジャブ洗うのです。
洗う手順は以下のとおり−
- 洗面台に水(できればお湯)をはり、洗剤を溶かす
- 衣類を沈めて、押したり揉んだり、水の中で振ったりして洗う
- 綺麗な水に取り替えて、押し洗いしてすすぐ
こんな感じです。
それぞれのポイントを、以下に解説します。
栓のない洗面台には栓をする
洗面台には栓がなく、水がためられないものがよくあります。
そんな時はプラスチックの吸盤などで栓の代用をして、水をためる方法があります。
完全に栓はできませんが、洗濯のあいだ水をためておくくらいの役には立ってくれます。

吸盤に限らず、栓の代用をしてくれるものならなんでも構いません。
レジ袋で洗う
何かの事情で洗面台が使えない、ということがあるかもしれません。
例えば私の経験上、洗面台がないホテルはこれまでありませんでしたが、洗面台が小さすぎて洗えないということが一度だけありました。
そんな時は、レジ袋で洗うという手があります。
レジ袋に水をため、洗剤を溶かし、そこに服を入れて洗うのです。

洗面台よりは洗いづらいですが、洗えないことはありません。
やってみると、袋の外から服をもんだり押したりと、意外に洗えることが分かるはずです。
市販の洗濯バケツか洗濯袋で洗う
洗面台で洗いたくないという場合で、レジ袋も洗いづらいからイヤというなら、市販の洗濯バケツか洗濯袋を持参して洗うといいでしょう。
ただ荷物になるので、私は持っていきませんが。
洗剤はお湯で溶かすか硬水対応洗剤を使う
衣類を洗うときは、お湯かぬるま湯がおすすめです。
中国の水は硬水なので、洗剤がやや溶けにくく泡立ちづらいからです。
お湯なら洗剤もよく溶けるし汚れも落ちやすいので、洗う時はお湯かぬるま湯で洗いましょう。
中級以上の多くのホテルでは、洗面台で水とお湯の両方が出せます。
あるいは、硬水でも洗えるトラベルウォッシュを使う手もあります。
トラベルウォッシュなら冷たい水でも溶けるので、便利です。
ドクターベックマンというトラベルウォッシュが、旅行者に人気です。
ボディーソープやシャンプー、石鹸を使う
思い切って洗剤を使わない、というのもありです。
ホテルに備え付けのボディーソープやシャンプー、石鹸で洗うのです。
これは意外にも、多くの旅行者が実践している洗い方でもあります。
汗や皮脂の汚れは取れてる感じがしますし、旅行中はこれでも十分かなと思います。
帰国してからちゃんと洗えばいい、という考え方です。
これなら、洗剤を持っていく必要がありません。
以上が、衣類の洗い方についてでした。
次は、洗った洗濯物の脱水です。
2.脱水
脱水をちゃんとできるかどうかで、衣類の乾きが大きく変わってきます。
ちょっとしたコツもあるので、以下見ていきましょう。
おにぎり絞りと雑巾絞り
すすぎが終わったら、衣類を絞って脱水します。
その際、雑巾のように絞ると衣類の生地が傷み、シワになるのでよくないとよく言われます。
一般的には、おにぎりを握るように絞るのがよいと推奨されています。
ですが、ぶっちゃけた話、おにぎり絞りは雑巾絞りに比べてあまり水が切れません。
力も余計使わなければならない感じがして、私は雑巾絞りでやっちゃいます。
旅行には大切な服は持って行かないので、多少服が傷んでも構わないという考えです。
また上で紹介した速乾性の高機能シャツや下着はとても丈夫なので、ゴシゴシ洗っても雑巾絞りしてもあまり傷みません。
とはいえもちろん、私のように適当な服を持っていくのではなく、これを読んでるあなたは大切な服を持っていくかもしれないので、そのような服はおにぎりを握るようにやさしく絞ってあげましょう。
タオルではさんで脱水
絞って水気を取った衣類を、さらに脱水して乾きを早めるコツがあります。
ホテルの乾いたバスタオルなどを使って衣類をはさみ、上から押して水気をとるのです。

これをやることで、乾燥がとても早くなるのでおすすめです。
バスタオルの代わりに、セームタオルを使うとなお効果的です。

セームタオルは吸水力が高く、絞ればまた繰り返し吸水できるもので、洗濯物の脱水に最適です。
もし傷んでも構わない服だったら、セームタオルでグルグルくるみ、上からふみふみしちゃいましょう♪

セームタオルが衣類の水分をよく吸い取っているのが分かって、嬉しくなるはずです。
夏場など何度もシャワーを浴びたい時期に、バスタオルは体を拭くために取っておきたい時など、このタオルが役に立ちます。
セームタオルは荷物にもならないので、旅行に1枚は持って行きたいアイテムです。
以上が、脱水についてでした。
次は、洗った洗濯物の干し方です。
3.干し方
衣類を脱水したら、部屋に干しましょう。
場所は寝室がおすすめで、加湿代わりになります。
またエアコンがあれば、風の当たるところに干すと乾きがいいです。
ハンガーや洗濯バサミを使いますが、ドアノブや窓の欄干、椅子の背、引出しの手すりなど、かけられる所を見つけて干しましょう。
特に浴室にはフックやカーテンロールなど、干しやすい所が多いと思います。
浴室は入浴後は湿気がありますが、使わない時間も長いので、部屋に干すところがなかったら私は浴室に干しちゃいます。
部屋にも浴室にもめぼしい干し場所が見つからない場合は、ロープを張って洗濯物を干しましょう。
ただそういう場合は滅多にないので、私は洗濯ロープのようなかさばる物は邪魔になるので持って行きません。
アウトドアロープのように丈夫だけどかさばらない物を、いざという時のためにバッグに忍ばせておきます。
以上、北京旅行における衣類の手洗いについてでした。
手洗いなんて、普段はしませんよね。
やる前は面倒に思うかもしれませんが、上の手順で洗えばあまり迷ったりせずに、スムーズに洗濯できると思います。
ぜひ参考にしてみてください ♪
さて次に、上でも見てきましたが、北京旅行で洗濯するのに必要なもの・便利な洗濯グッズを紹介します。
4.北京旅行に便利な洗濯グッズ
1.洗剤
中国の水は硬水なので、硬水対応の洗剤が便利です。
ドクターベックマンのトラベルウォッシュが、おすすめです。
ジェルタイプなので、使いたい分だけ出して使えます。
ただ注意点として、飛行機に機内持ち込みする際は、ジェルは液体物扱いになります。
100mlなので量としては問題ありませんが、容量が1リットル以下のジッパー付き透明プラスチック製袋に入れる必要があります。
それが面倒なら、とくに条件や制限のない預け入れ荷物に入れてしまうことです。
ドクターベックマンはチューブ型でかさばらず、持ち運びやすいので、北京旅行におすすめです。
粉末洗剤は硬水ではやや溶けづらいですが、旅行にはやはり持って行きやすい洗剤です。
液体洗剤のように液漏れの心配がないし、飛行機の機内持ち込みルールにも制限されません。
粉末洗剤はお湯でなら硬水でも溶けるので、私はよく持って行きます。
洗濯物は基本的に部屋で干すことになるので、部屋干し用の洗剤「部屋干しトップ」がよいでしょう。
小分けにされたものが、売られています。
私は普段でも部屋干しトップを使っているので、旅行には小さな容器に入れ替えて持って行きます。
液体洗剤は液漏れの不安があるので、私は持って行きません。
もし持って行きたい場合は、飛行機の液体物機内持ち込みルールに引っかからないように注意が必要です。
以下が、液体物機内持ち込みのルールです。
- 100ml以下の容器に入れる
- 容量が1リットル以下のジッパー付き透明プラスチック製袋に入れる
100ml以上の液体洗剤を持ち込みたい場合は、預け入れ荷物に入れる必要があります。
ただやはり液漏れの不安があるので、私としては液体洗剤よりはジェル状のドクターベックマンをおすすめします。
2.折りたたみ式ハンガー

ホテルの部屋に、ハンガーがないことがあります。
そんな時のために、折りたたみ式ハンガーを持っていくと便利です。
このハンガーにはフックがついていて、パンツや靴下も干すことができるので大変便利です。

私は2個持って行きますが、洗濯量が少なければ1個でも十分でしょう。
3.洗濯バサミ

パンツや靴下を干す時に、使います。
上の写真のように、窓の欄干や引出しの取手、フックなどに引っかけられるタイプの洗濯バサミがおすすめです。
100均で売っているもので、十分でしょう。
私は4個持って行きますが、かさばるのでそれ以上は持って行きません。
4.セームタオル

洗ったものを脱水するために、セームタオルは大変便利です。
もちろん洗濯だけでなく、体を拭く用にも使えるので、旅行に1枚は持っていきたいアイテムです。
ただデメリットは、乾くと固くなることです。
固くなると折りづらくなるので、乾かす時はあらかじめ四つ折りなどにしておいて、荷物に入れやすいようにしておくとよいでしょう。
ミズノのスイムタオルが、おすすめです。
私は小さいサイズ(34×44cm)を、使っています。
5.ロープ
部屋の中にハンガーや洗濯バサミで干す場所がない場合、ロープを張って干します。
ダイソーなどの100均で、洗濯ロープという、ハンガーを一定間隔で干せる洗濯グッズがあります。
ハンガーをいくつか使うくらい洗濯量が多くなりそうな場合、この洗濯ロープがよいでしょう。

ただ洗濯ロープはかさばるので、代わりに私はコンパクトなアウトドアロープを持って行きます。

私の場合、1日の洗濯量はシャツ、パンツ、靴下のみなので、ロープが必要になる部屋でもアウトドアロープで十分なのです。
またこれまでの経験上、部屋の干し場所に困ることは滅多にないので、ロープはいざという時のためにバッグに忍ばせておく程度です。
そのように、ないといざという時に困るが、それと言ってあまり使うものでもないという必需品であれば、アウトドアロープで十分という結論に近年達しました。

アウトドアロープはネットで売っているものはやや長いのですが、自分の使い勝手のよい長さに切ってしまえばいいです。
ちなみに私のアウトドアロープは、太さ3mm、長さ2.5mです。
参考にしてみてください。
6.洗面台に栓するもの
衣類の手洗いは洗面台を使うのが、最も便利で効率的です。
ただ栓のできない洗面台もたまにあり、これでは水が溜められません。
そんな時は、何か栓になるようなもので栓しちゃいましょう ♪
これまでビンのフタや小さなタオルで試してきましたが、最終的にプラスチックの吸盤に落ち着きました。

完全に栓をすることはできませんが、洗濯するあいだ水をためておく程度の役には立ってくれます。
プラスチックの吸盤は、100均で台所用品あたりに売っているもので十分でしょう。
私のは直径5.5cmですが、それくらいあれば、たいていの洗面台の栓になるはずです。
もちろん、プラスチックの吸盤でなくても、洗面台の栓になるならなんでもいいです。
7.洗濯バケツ&洗濯袋
洗面台で衣類を洗いたくないという場合、市販の洗濯バケツか洗濯袋を使うという方法があります。
メリットは洗面台などのホテルの設備に左右されずに、どこでも洗えることです。
デメリットは、荷物になることです。
たとえば、以下のような洗濯袋があります。
スクラバウォッシュは旅行者に人気ですが、やはり値段が高いのがネックです。
5.まとめ
以上のように、北京旅行中に洗濯することで、持っていく衣類を減らすことができます。
二週間でも1ヶ月でも、同じ量の衣類で済みます。
実際、私は半年間、東南アジアやインドを旅したことがありますが、その時も持っていった衣類は3日分程度でした。
2日分だけ持っていって、足りなくなったら現地で買うというのもいいでしょう。
また旅行者のなかには、着古した服を持って行って、旅行中洗濯して着回しつつ、帰りに現地で捨ててくるという人も結構います。
これなら空いたバッグのスペースに、お土産を詰めることができます。
洗濯で荷物が減ると、移動が楽になって快適ですよね ♪
北京旅行の際は、ぜひ洗濯してみてください。