北京旅行でまず問題になるのが、ネット規制です。
中国では「グレートファイアウォール」という政府の政策により、GoogleやLINE、Facebook、Instagram、X(旧ツイッター)などが使えません。
これでは不便ですよね。
そこでおすすめなのが、「World eSIM」です。
World eSIMは、海外WiFiレンタルの大手「グローバルWiFi」が提供するeSIMです。
World eSIMなら中国のネット規制を回避して、旅行中も日本と同じようにGoogleやLINEが使えます!
eSIMとは、オンライン上からスマホにインストールして使う次世代通信技術のこと。
物理的なSIMのように、郵送の受け取りやSIMの抜き差しは不要です。
ネットで購入すれば、即日使えるようになるので超便利 ♪
ここでは北京旅行におすすめのeSIMである「World eSIM」を紹介します。
1.eSIMの基本情報
1.eSIMとは
eSIMとは、「Embedded SIM(埋め込み型SIM)」の略です。
スマホ本体にあらかじめ埋め込まれたSIM情報を書き換え、新しいネットワークに接続する新技術です。
物理的なSIMのようにカードを差し替えるのではなく、SIM情報(プロファイル)をダウンロードすることでネットできるようになります。
このeSIMと物理的なSIMカードの違いを、以下見ていきます。
2.eSIMとSIMカードの違い
eSIM | SIMカード | |
使い方 | eSIMプロファイルをダウンロード | 物理SIMカードを差し替える |
申込から利用開始まで | 最短即日 | 宅配によって3~5日 |
対応端末 | iPhoneXR/XSシリーズ以降の全機種 Androidは2021年後半以降のほとんどの端末(詳細は各メーカーまで) |
ほとんど全ての端末 |
SIMロック解除(SIMフリー) | 必要 | 必要 |
eSIMはオンラインからeSIM情報(プロファイル)をインストールすれば使えるようになるので、物理的なSIMカードのようにカードの差し替えが必要ありません。
SIMカードの場合、旅行中は日本で使っているSIMカードを保管しておかなければならず、紛失のリスクがあります。
またSIMの差し替えの際には、SIMカードを破損する恐れも・・・
eSIMなら、そのような紛失・破損のリスクがありません。
またeSIMは、SIMカードのように宅配から受け取る手間がいりません。
ネットから申し込めば、即日インストールして使うことができます。
ただeSIMを使うには、スマホがeSIMに対応している必要があります。
iPhoneであれば、iPhoneXR/XSシリーズ以降の全機種がeSIMに対応しています。
Androidスマホは2021年後半以降のほとんどの端末がeSIM対応してますが、詳細は各メーカーまで問い合わせてください。
またeSIMを使うには、SIMカードと同様にスマホがSIMロック解除されている(SIMフリーである)必要があります。
スマホがeSIMに対応しているか、またSIMロックがかかっているかの確認方法は、記事の最後に載せてあります。
それでは次に、北京旅行におすすめのeSIMである「World eSIM」について紹介します。
2.北京旅行におすすめのWorld eSIMとは
1. World eSIMの基本情報
運営会社 | 株式会社ビジョン |
データ種別 | データのみ(電話番号なし) |
チャージ | 一部プランのみ可能 |
ネットワーク | China Mobile China Unicom |
テザリング | 可能 |
専用アプリ | あり |
カスタマーサポート | 365日対応(メールのみ) |
公式サイト | World eSIM |
「World eSIM」は、海外WiFiレンタル大手「グローバルWiFi」の会社が運営するeSIMです。
グローバルWiFiは利用者数1,900万人、海外WiFiレンタル利用者数7年連続NO.1という大人気WiFiレンタル。
中国旅行向けのWiFiレンタルでは、その「特別回線」によってネット規制を回避しGoogleやLINEが使えることで知られています。
このグローバルWiFiの会社が作るeSIMである、「World eSIM」の料金プランは次のとおりです。
2. World eSIMの料金プラン(中国eSIM)
利用期間 | データ | 価格 |
1日 | 500MB/日 | 667円 |
3日 | 1GB/日 | 1,554円 |
無制限 | 2,950円 | |
5日 | 1GB/日 | 2,294円 |
無制限 | 4,650円 | |
7日 | 1GB/日 | 3,478円 |
無制限 | 5,950円 | |
8日 | 2GB/日 | 6,142円 |
10日 | 1GB/日 | 4,070円 |
無制限 | 8,250円 | |
15日 | 無制限 | 11,650円 |
30日 | 1GB/日 | 10,138円 |
2GB/日 | 15,540円 | |
31日 | 5GB(チャージ可) | 2,900円 |
10GB(チャージ可) | 5,580円 |
「データ」で「1GB/日」とあるのは、1日で1GB使えるということです。
例えば「利用期間5日、データ1GB/日」なら合計5GB使えますが、1日では1GBしか使えません。
1GBを使い切ってしまっても、1日が過ぎるとまた使えるデータは1GBにリセットされます。
データ容量が残っていても、その分は次の日に繰り越すことはできません。
利用期間の「日」とは、現地回線を受信した時点から24時間を指します。
それでは以下、World eSIMのメリットを紹介します。
3.北京旅行にWorld eSIMがおすすめな理由(メリット)
1.中国でGoogleやLINEが使える
World eSIMは、中国でGoogleやLINEが使えます。
中国ではグレートファイアウォール(金盾[きんじゅん])と呼ばれる政府の政策によってネットが規制されています。
このグレートファイアウォールによって、中国では以下のサービスが使えません。
- Google(Google検索、Gメール、GoogleマップなどGoogleサービス全般)
- LINE
- X(旧ツイッター)
- YouTube
- Dropbox
- Yahoo検索
World eSIMは中国のネット規制を回避して、上記のサービスを使うことができます。
日本にいる時と同じようにネットが使えるので、北京旅行では便利ですね ♪
2.ネットから24時間購入できて即日利用可
World eSIMは、ネットから24時間購入できます。
またオンライン環境下であれば、プロファイルをインストールし即日使えます。
WiFiレンタルのように機器の受け取りは不要ですし、SIMカードのように宅配を待つ必要もありません。
ですので北京旅行中にeSIMを購入することもできます。
3.SIMカードの差し替え不要
World eSIMは、物理的なSIMカードのようにカードの差し替えが不要です。
オンライン上からSIM情報(プロファイル)をインストールし設定すれば、ネットに接続できます。
SIM差し替えの手間がありませんし、紛失・破損の恐れもありません。
4.荷物にならない
World eSIMは、WiFiレンタルのように荷物になりません。
WiFiレンタルの場合、旅行中、街歩きの時でも常にWiFi機器を持ち運ばないとネット接続できません。
そのためWiFiレンタルは荷物になる上、紛失・盗難・破損の恐れがあります。
World eSIMなら荷物にならず、街歩きもスマホ一台で身軽に楽しめます。
5.専用アプリからeSIMをインストールできる
World eSIMには、専用アプリがあります。
このアプリから、プロファイルをインストールすることが可能です。
一般的なeSIMではメールで送られてきたQRコードを読み込んでプロファイルをインストールしますが、そのためにはインストールする端末とは別にQRコードを表示する端末が必要です(またはQRコードを印刷する)。
World eSIMでもQRコードは送られてきますが、それを使わずともアプリからeSIMをインストールできます。
スマホ一台で完結するので、eSIMを使うスマホとは別の端末は要りませんし、QRコードを紙に印刷する必要もありません。
専用アプリではこのほか、データ利用量も確認できます。
使用済みのデータ量が分かるので、「今日は使いすぎたから少し節約しよう」などといった使い方ができます。
6.カスタマーサービスは365日対応可(メールのみ)
World eSIMにはカスタマーサービスがあります。
メールのみになりますが、365日対応可能。
以下のフォームから問い合わせることができます。
7.テザリングできる
World eSIMは、テザリングができます。
テザリングとはモバイルデータ通信できるスマホを使って、他のスマホやパソコン、タブレットなどをネット接続することです。
これによってWorld eSIMを使っているあなたとは別の同伴者のスマホを、ネット接続させてあげることもできるわけです。
テザリングできないeSIMもあるので、これはWorld eSIMのメリットです。
ただしテザリングした別のスマホが使ったデータ分はもちろん、契約したWorld eSIMのデータ容量から消費されます。
8.追加チャージできる(一部プランのみ)
World eSIMは、追加チャージができます。
契約したデータ容量を使い切ってしまった場合でも、チャージすれば再びネットできます。
ただしチャージできるのは2024年6月現在、中国eSIMでは「5GB・31日」と「10GB・31日」のプランのみです。
9.周遊プランあり
World eSIMには、周遊プランがあります。
周遊プランとは中国とは別の国も旅行したい場合、ひとつのeSIMで複数の国のネット利用ができるものです。
例えば周遊プラン「アジア・オセアニア周遊A」では22カ国が対応しており、香港、台湾、韓国、タイ、ベトナム、カンボジアといった人気国もこのeSIMで利用できます。
ただひとつ注意点として、「アジア・オセアニア周遊B」と「世界周遊B」は対応国に日本を含むため、eSIMプロファイルを日本でインストール・設定した場合すぐ利用期間開始となります。
そのため、これらの周遊プランのeSIMのインストールは対象国に到着してから行うようにしてください。
4.World eSIMのデメリット
以下デメリットを挙げますが、実のところWorld eSIM固有のデメリットというよりか、eSIM本来のデメリットというべきものです。
1. eSIM対応機種以外では使えない
eSIMは、eSIM対応機種以外では使えません。
iPhoneであれば、iPhoneXR/XSシリーズ以前の機種はeSIMに対応していません。
アンドロイドは2021年以前のほとんどの端末が、eSIMに未対応です(詳細は各メーカーまで)。
World eSIM購入前に必ず、お使いのスマホがeSIMに対応しているか確認してください。
2.SIMロック解除が必要
eSIMを使うには、スマホがSIMロック解除されていることが必要です。
SIMロックとは、ドコモならドコモのSIMカードしか使えないという縛りのことです。
このSIMロックが解除されている状態を、SIMフリーと言います。
SIMロック解除の方法は、各携帯会社のサイトで確認してください。
3.SIMカードに比べると高い
eSIMは、SIMカードに比べると高いです。
例えば有名なChina unicom社の香港SIMカードと、World eSIMを比べてみます。
World eSIM | 香港SIMカード | |
利用期間 | 7日間 | 8日間 |
データ | 1GB/日(7日で合計7GB) | 7GB |
価格 | 3,478円 | 1,500円 |
利用期間が同じでないので正確な比較はできませんが、eSIMはSIMカードより高くなります。
もっともSIMカードは安い分、SIMの差し替えが必要であったり、宅配の受け取りが必要であったりといったデメリットがあります。
5.World eSIMの注意点
1. eSIMをインストールできるのは端末一台のみ
eSIMをインストールできるのは、端末一台のみです。
何台か端末を持っている場合、主に使いたい端末にのみインストールしてください。
2.購入後はキャンセルできない
World eSIMを購入後は、キャンセルできません。
例えば購入後にスマホがeSIMに対応していないことが判明したとしても、キャンセル・返金はできないので注意してください。
3.周遊プランには日本で日数のカウントが始まってしまうものがある
上でも書きましたが、周遊プランの中には日本でeSIMプロファイルをインストールすると即利用期間が始まってしまうものがあります。
「アジア・オセアニア周遊B」と「世界周遊B」です。
両者とも対応国に日本を含むためです。
これらの周遊プランを利用する際は、eSIMプロファイルのインストールは対象国に到着してから行うようにしてください。
4.中国eSIMを日本でインストール後カウントが始まってしまったら
中国eSIMの中には、日本でプロファイル(eSIM)をインストール後、日数がカウントされてしまう場合があるようです。
その際は、World eSIMのカスタマーサービスまで連絡してください。
カウントしないeSIMで再設定し、提供し直す対応をしてくれるようです。
6.World eSIMの設定方法
1.World eSIMの購入
まずWorld eSIMのサイトにアクセスします。
トップページから「中国」を選んでください。
中国eSIMのページに変わるので、お好きなプランを選び「今すぐ購入」ボタンをタップ。
会員登録の画面になります。
必要事項を入力し、「登録する」ボタンを押してください。
会員登録が済むと、「ご注文概要」のページに変わります。
「確認事項」や「利用規約」などを確認したら、チェックを入れてください。
次に適当な「ご利用用途」を選択してください。
私は「レジャー」にしました。
そのあとクレジットカード情報を入力し、「お申し込み」ボタンを押します。
これでeSIMの購入は完了です。
登録したメールアドレス宛に、設定用QRコードが送られてきます。
このQRコードを読み取ってもeSIMをインストールできますが、ここではWorld eSIMの専用アプリを使ってみます。
2.World eSIMのアプリをダウンロード
World eSIMのアプリをダウンロードします。
以下アプリを使って、eSIM情報(プロファイル)をスマホにインストールします。
3.World eSIMの設定方法【iPhone】
1.eSIM(プロファイル)のインストール
iPhoneにeSIM(プロファイル)をインストールします。
まずWorld eSIMのアプリを開き、トップページ右上の「ログイン」ボタンをタップします。
メールアドレスとパスワードを入力し、ログインをタップ。
トップページに戻ったら、下の「My eSIM」をタップ。
購入したeSIMが表示されますので、「詳細」を押します。
詳細画面に変わったら、「eSIMのインストール」の「iOS端末」を選択。
「eSIMをインストール iOS端末」のページに変わったら、画面下の方にある「インストール」をタップ。
「新規eSIMをアクティベート」のポップアップが表示されるので、「許可」をタップ。
すると「eSIMをアクティベート」の画面に変わります。
通信業者に接続するので、しばらく待ちます。
新規eSIMをアクティベートする準備ができたと表示されたら、「続ける」をタップして、しばし待ちます。
しばらく待って、「モバイル通信設定完了」となったら「完了」をタップ。
これ以降の操作は、あとから「設定」アプリでも変えられます。
「デフォルト回線」の選択画面に変わります。
「主回線」以外に回線があるはずで、それがeSIMです。
上の画像では「仕事」とありますね。
eSIMの表記は「仕事」のほかに、「個人」や「旅行」があります。
中国ですぐ使う場合は、このeSIMを選択してください。
主回線とは、日本で使っているSIMを入れている場合、そのSIMのことです。
日本にいて、eSIMをまだ使わない場合は主回線のままでOK。
次に「iMessageとFaceTime」の設定に移ります。
ここはWorld eSIM公式サイトにもありますが、設定する必要はありません。
「続ける」をタップ。
次に、モバイルデータ通信の設定に移ります。
日本にまだいてeSIMを使わない場合は「主回線」を、中国にいてeSIMを使う場合は主回線の下にあるeSIM(上の画像では「仕事」)を選択してください。
「モバイルデータ通信の切替を許可」は、オンにしないでください。
「続ける」をタップ。
これでeSIM(プロファイル)のインストールは完了です。
次にiPhoneの設定アプリから、eSIMの接続設定に進みます。
これ以降は、中国でeSIMを使う時の設定です。
2.eSIMの接続設定
設定アプリを開き、モバイル通信を選択してください。
次に、新しく追加したeSIM(ここでは「仕事」)をタップ。
「この回線をオンにする」を有効にし、「データローミング」もオンにします。
これでeSIMのセットアップは完了で、ネットにつながるはずです。
4.World eSIMの設定方法【Android】
AndroidスマホでのWorld eSIMの設定は、公式サイトに解説があるのでそちらをご覧ください。
World eSIM公式サイト「eSIMの設定方法-Android(かんたんアプリ設定)」
7.まとめ
World eSIMの紹介でした。
World eSIMは中国でもネット規制を回避して、GoogleやLINE、Facebook、Instagram、Xなどが使えます。
旅行中も日本と同じようにネットできるのは、便利ですし安心ですよね ♪
eSIMは物理的なSIMカードのようにSIMの差し替えが不要なので、紛失や破損の恐れがありません。
WiFiレンタルのようにWiFi機器を常に持ち運ぶ必要もないので、荷物にならず身軽です。
北京旅行に行くことが決まったら、すぐにWorld eSIMを購入してください。
以下、スマホのeSIM対応の確認方法とSIMロックの確認方法の解説です。
興味のある方のみご覧ください。
8.スマホのeSIM対応の確認方法
スマホがeSIMに対応しているか、確認する方法です。
iPhoneとAndroidスマホについて、それぞれ解説します。
1.iPhoneの確認方法
まず「設定」を開き、「モバイル通信」を選択します。
「モバイル通信」のページに「eSIMを追加」とあれば、eSIMに対応しています。
2.Androidの確認方法
「設定」を開き、「ネットワークをインターネット」またはそれに類する項目を選択してください。
Androidスマホの場合、メーカーや機種によって「設定」の項目は異なります。
私のスマホの場合、「SIMカードとモバイルネットワーク」でした。
ここでは、私のAndroidスマホで見ていきます。
ネットワークのページに行ったら、「eSIMを管理」を選択。
次のページで「携帯通信会社を追加」をタップ。
eSIMを追加・設定できるメニューが出たら、そのスマホはeSIMに対応しています。
各Androidスマホの詳細については、メーカーの公式サイトなどで確認してください。
9.スマホのSIMロック確認方法
スマホにSIMロックがかかっているかの確認方法です。
iPhoneとAndroidスマホ、それぞれ見ていきます。
1.iPhoneの確認方法
まず「設定」を開き、「一般」→「情報」と選択。
「SIMロック」の項目に「SIMロックなし」とあれば、SIMロックはかかってません。
2.Androidの確認方法
Androidスマホは、各メーカーや機種によって確認方法が異なります。
ここでは、私のスマホを例にして見ていきます。
まずAndroidスマホに、SIMカードを入れます。
次に「設定」から、「端末情報」またはそれに類する項目を選択(私のスマホでは「デバイス情報」)。
次に「SIMカードの状態」から「ステータス」を探します。
私のスマホでは「詳細情報と仕様」→「デバイスの状態」と進みます。
下の画像のように「SIMステータス」の項目がありました。
Androidスマホの多くは、このステータスのところに「許可」とあればSIMロックがかかっておらずSIMが使える状態で、「未許可」ならSIMロックがかかっている状態です。
私のスマホでは「許可」「未許可」の表示はなく、「NTT DOCOMO」とあるだけでした。
これはつまりSIMロックがかかっておらず、SIMが使える状態を示しています。
各Androidスマホの詳細については、メーカーの公式サイトなどで確認してください。