2024年11月に私は北京旅行してきましたが、旅行中の移動はほとんど地下鉄でした。
北京の地下鉄は大変便利で、北京首都空港から市内への移動にも使えますし、主要観光地への移動もほぼカバーしています。
地下鉄は北京旅行の基本と言っていいでしょう。
地下鉄の乗り方はいくつかありますが、最もおすすめはスマホ決済です。
中国ではアリペイやWeChat Payといったスマホ決済が大変普及し、地下鉄に乗るのにも利用されます。
券売機や有人窓口で、現金を使う人はほとんど見ません。
このスマホ決済は日本人でも利用できるのですが、登録にはクレジットカードが必要です。
中国のスマホ決済に登録できるクレジットカードで、おすすめはエポスカードです。
海外クレジットカードによる中国スマホ決済の利用には海外事務手数料がかかりますが、エポスカードは1.63%と安い!(クレジットカードの海外事務手数料の平均は2.0%)
またエポスカードは年会費無料でありながら、充実した海外旅行保険が付いてきます。
北京旅行では万一に備えて海外旅行保険が必須ですが、エポスカードはケガ・病気の治療費用である「傷害治療費用」と「疾病治療費用」が年会費無料カード中トップクラス!
エポスカードは中国のスマホ決済に登録できるカードの中で、最もおすすめのクレジットカードです。
北京の地下鉄の乗り方を解説します。
1.北京の地下鉄の乗り方概略

北京の地下鉄に乗る方法は、おすすめ順に言うと次のようになります。
- アリペイ(Alipay/支付宝)
- WeChat Pay(微信支付)
- 交通カード「一卡通」(Yikatong/イーカトン)
- 現金
- VISA・Masterカードのタッチ乗車
以下、順に解説します。
2.アリペイで北京の地下鉄に乗る

北京の地下鉄に乗るには、アリペイ(Alipay/支付宝)が最もおすすめです。
アリペイを日本人が使うための登録方法は、以下の記事で解説してます。
アリペイ(Alipay/支付宝)の登録と使い方。日本のクレジットカード紐付けでスマホ決済できる!
ここではアリペイで北京の地下鉄に乗る方法を、画像付きで見ていきます。
1.地下鉄に乗る設定方法
地下鉄に乗るためには事前に設定が必要なのですが、位置情報で北京にいると認識されないと設定できないようになっています。
ですので、北京に着いてから設定することになります。
北京に着いたらアリペイを開き、ホーム画面の左上が「Beijing」となっているのを確認したら、「モビリティ」をタップします。
次の画面で上のメニューの「地鉄」を選択し、「前往领取」をタップ。


下の画像のような画面になったらチェックボックスにチェックを入れ、「Agree and obtain card」をタップ。
支払いパスワードを求められるので、入力します。


画面が変わり「Card collected successfully」となれば設定完了です。
「Use now」をタップすると、QRコードが表示されます。


2.アリペイでの地下鉄の乗り方
アリペイに表示された地下鉄のQRコードを、改札機の読み取り部分にかざしてください。
読み取り部分は、下の画像の赤丸の部分です。

QRコードのスキャンが正常に完了すれば、改札機が開き駅構内に入れます。

QRコードの読み取りには、Suicaより時間がかかると感じました。
Suicaだと瞬時に反応しますが、アリペイだと0.8秒くらい読み取り部分にかざしておかなければなりません。
駅構内に入ると、アリペイの画面は下の画像のように変わります。

3.アリペイで電車を降りる(駅を出る)方法
目的の駅で降りるときにも、乗るときと同様にQRコードをスキャンします。
上の画像の「刷吗出站」をタップするか、ホーム画面の「モビリティ」をタップすればQRコードを表示できます。
目的地の駅改札でQRコードをスキャンし、駅を出るとアリペイの画面は下のようになります。

電車賃の支払いの操作は、とくに必要ありません。
自動的に支払いが完了し、登録済みのクレジットカードに請求されます。
3. WeChat Payで北京の地下鉄に乗る

アリペイの次に北京の地下鉄に乗るのにおすすめなのが、WeChat Pay(微信支付)です。
WeChat Payの登録方法は、以下の記事で解説しています。
WeChat Pay(微信支付)の登録と使い方。日本のクレジットカード連携でスマホ決済できる!
アリペイよりもおすすめ度を下げた理由は、以下にあります。
- ミニプログラムを使わなければならない
- 都市ごとに使い方が異なる
- 画面が見づらく分かりづらい
まずWeChat Payで北京の地下鉄に乗るには、「ミニプログラム」というアプリ内アプリを使う必要があります。
その際、WeChat Pay登録時点で済ませた実名認証が再び求められます。
パスポート写真や顔写真のアップロードなど、面倒な設定を済ませなければなりません。
さらに広州や上海といった他都市と北京とでは、使い方が異なります。
他都市ではミニプログラムの「Travel Service」の「乘车码」を使うようですが、北京ではそのQRコードは使えませんでした。

2024年11月時点で使えたのは滴滴(DiDi)というミニプログラムでしたが、これを見つけるのに苦労しました。
最後にWeChat Payは、画面が見づらく分かりづらい。
WeChatは本質的にメッセンジャーアプリなわけで、この点はしょうがないのかもしれません。
支払いが本領のアリペイには、その見やすさ・使いやすさは到底及びません。
以上の理由から北京の地下鉄に乗る手段としては、WeChat Payはアリペイよりおすすめ度は低い。
とはいえWeChat Payも必要な設定さえ済ませてしまえば、地下鉄に乗るのに全然問題ありません。
スマホ決済として現金より優先度ははるかに高いので、万一アリペイが使えなかったときの保険としてWeChat Payも使えるようにしておいた方がいいでしょう。
1.地下鉄に乗る設定方法―滴滴(DiDi)を使う

WeChat Payで地下鉄に乗るには、ミニプログラムを使わなければなりません。
上記のとおり2024年11月時点では、北京の地下鉄で使えたのは「滴滴」(DiDi)でした。
滴滴は、タクシー配車で有名なアプリ。
この滴滴を使って、北京の地下鉄に乗る方法を紹介します。
まずWeChatを開き、メニューの「発見」から「ミニプログラム」を選択。
次に右上にある虫眼鏡をタップ。


検索ボックスに「didi」と入力すると「滴滴出行」がヒットします。

一度もミニプログラムを使ってない場合、もしかしたら「発見」に「ミニプログラム」の項目がないかもしれません。
その場合は、メニューの「自分」にある「支払いとサービス」を選択してください。
「支払いとサービス」のページの「Travel & Transportation」に「DiDi Ride-Hailing」があります。


滴滴を開くと、まずはじめに位置情報へのアクセスの許可を求められます。
チェックボックスにチェックを入れ、「Allow」をタップ。
次に規約への同意を求められるので、チェックボックスにチェックし、「One-tap Login」をタップ。


プライバシーポリシーへの同意を求められるので、「Agree」をタップ。
次に滴滴がWeChatに登録済みのあなたの携帯電話番号を、ログイン認証や連絡のために使うことを求められます。
私の場合下の画像のように中国の電話番号も表示されてますが、ここは日本の電話番号でOKです。


滴滴のトップページになるので、左上が「北京」になっているのを確認し、「公交地铁」を選択します。
「北京轨道交通乘车码」のページになるので、チェックボックスにチェックを入れ「立即开通」をタップ。


通知の許可を求められます。
サービス情報やお得情報の通知のようです。
必要なら任意の項目を選択し、「Allow」をタップ。
私は必要なかったので「Deny」を選択しましたが、問題なく次へ進めました。

実名認証です。
まず身分証の右の「>」をタップし、「护照」(パスポート)を選択してください。


以下、「姓名」にパスポートに記載のとおり英語名を入力し、「证件号码」にパスポート番号、「出生日期」に生年月日を入力します。
その下に2枚写真をアップロードする必要があります。
パスポートの顔写真付きの身分証ページの写真と、そのページと自分の顔が映った写真です。
写真のイラストの部分をタップすると写真を撮る項目が表示されるので、それぞれ写真を撮りアップロードしてください。
すべての項目の入力・写真のアップロードが済んだら、下のチェックボックスにチェックを入れ「下一步」をタップ。


下の画像のように「提交成功」となれば、身分証情報の提出は完了です。
”48時間以内に審査は完了するでしょう、審査の最中でも正常に車を呼ぶことができます”とあります。
「我知道了」をタップ。
この登録をしたとき私は48時間経たないと使えないと思い、2日待って再び滴滴を使いました。
でもよく見ると審査中でも使えるとあるので、このまま滴滴の設定に進んでも大丈夫だと思います。

滴滴のトップページに戻ったら、「公共地铁」を選択。
すると滴滴の規定とプライバシー情報の規定について同意を求められます。
「同意」をタップ。


「地铁」のページになるので、「立即开通」をタップ。
「北京轨道交通乘车码」の画面になるので、チェックボックスにチェックを入れ「立即开通」をタップ。


WeChat Payの画面に変わり、「北京地铁乘车码免密支付」のページになります。
ここで北京の地下鉄に乗る際、QRコードにより支払いパスワード省略で支払うための手続きに入ります。
まず支払い方法が「Balance」(チャージされた現金)になっているので、変える必要があります。
Balanceの右の「>」をタップすると支払い方法の選択肢が表示されるので、登録してあるクレジットカードを選んでください。


クレジットカードを選択したら、「Enable」をタップ。
次に”加盟店は契約に基づいて手数料を自動的に差し引くことができる”旨の同意を求められます。
「Agree」をタップ。


支払いパスワードを入力します。
ページが変わり、「Enabled~」となれば完了です。
以上で必要な手続きはすべて完了しました。
「Done」をタップ。


滴滴の地铁(地下鉄)のページに戻るので、下部中央の「乘车码」をタップしてください。
QRコードが出ました!
これで地下鉄に乗れます ♪


2.滴滴での地下鉄の乗り方
アリペイのときと同じように、QRコードを改札の読み取り部分にかざします。
正常にQRコードが読み取られれば、改札機が開きます。

駅に入ると、下の画像のように滴滴の画面が変わります。

3.滴滴で電車を降りる(駅を出る)方法
電車に乗り、目的の駅に着いたら、再び改札を出るときにQRコードをスキャンしなければなりません。
さっきの画面で「刷吗出站」(スキャンして駅を出る)をタップすると、再びQRコードが表示されます。
滴滴を閉じた場合は、再び滴滴を開いてください。
トップページ真ん中に「已进站 出站请再次刷吗」(すでに駅に入ってます、駅を出るには再びスキャンしてください)とあるはずです。
その表示の右「刷吗出站」をタップすると、QRコードが表示されます。


下の画像のように、QRコードの下に「已进站」(すでに駅に入ってます)との表示がありますね。
このQRコードを再び改札機にかざせば、駅を出られます。
無事にスキャンされ駅を出ると、滴滴の画面も「已出站」(駅を出ました)に変わり、終了となります。


4.交通カード「一卡通」で北京の地下鉄に乗る

1.北京の交通カード「一卡通」

北京の地下鉄に乗るのにスマホ決済の次におすすめなのが、交通カード「一卡通」(Yikatong/イーカトン)です。
外国人は一卡通を購入できなくなったと言われますが、2024年11月には有人窓口で普通に買えました(積水譚駅にて)。
ただもしかしたら、駅によっては買えないこともあるかもしれません。
中国は変化が早く、買えるようになったり買えなくなったりする可能性があるので、窓口で聞いてみるのがいいと思います。
一卡通はバスと共通のIC式交通カードで、Suicaのようにチャージして使います。
この一卡通は現金で購入できるので、万一スマホ決済が使えないときの次善の策となります。
一卡通の料金ですが、初回購入時にデポジット20元(約400円)、および20元以上のチャージ金額が必要。
チャージできるのは、カード内残高1,000元までです。
2.一卡通の買い方

一卡通は各駅にある有人窓口で買えます。
中国語ができるなら「我想买一卡通」とでも言えばいいでしょうし、できなければ画像を見せるか「一卡通」と書いたメモを見せましょう。
係員から「(チャージは)いくら?」と聞かれるので、希望のチャージ金額を伝えてください。
私は50元チャージしました ♪
デポジット代20元とチャージ金額を払えば、一卡通をくれます。
私が買ったときは、レシートもちゃんとくれました。


3.一卡通で地下鉄に乗る
一卡通で地下鉄に乗るには、駅の改札機にタッチすればOKです。
下の画像で赤丸のところです。

Suicaと同じような感じにタッチします。

もちろん駅から出るときにも、タッチが必要です。
4.一卡通を券売機でチャージする方法(現金可)

一卡通のチャージは有人窓口でできますが、自動券売機でもできます。
しかも現金が使えます。
チャージ方法は、以下のとおり。
券売機によっては、チャージの仕方が図解されているものがあります。

この通りにやります。
まず画面下部の「充值」(チャージの意)をタップ。
「请插卡」(カードを入れてください)となるので、カードを入れます。


カードを入れるところは「读卡区」とある部分です。

カード残高が表示され、チャージ方法の選択になります。
現金を入れる場合、「现金支付」を選択。
お札を入れるよう促す画面になります。


お札を入れます。

下の画像のように、証明書(レシート)をいるかどうかの選択になります。
左の「充值不打印凭证」はチャージするが証明書はいらないという意味、右の「充值并打印凭证」はチャージして証明書も発行する意味です。

上のどちらかを選択すると、チャージが始まります。
「充值成功」となれば、チャージ完了です ♪


地下鉄の運賃は、片道3~6元です。
チャージ額の目安にしてください。
5.現金で切符を買い地下鉄に乗る

駅の有人窓口では、現金で切符を買うことができます。
切符と言っても、カード式です。
券売機でも現金で切符を買えるとされますが、駅によって中国の身分証明書が必要だったり必要でなかったりするようです。
私が2024年11月に試したところ、下のように身分証明書が必要との画面になり買えませんでした。

券売機は、あまり当てにしない方がいいでしょう。
結局、有人窓口が確実です。
ただやはり面倒ではありますね。
現金での切符購入は電車に乗るたびに買わなければなりませんし、窓口には人がいないことも多い。
現金はやはりスマホ決済が使えず・また一卡通を購入できなかった場合の最終手段となると思います。
6.VISA、Masterの海外クレジットカードによるタッチ乗車

2024年11月14日より、北京市は海外クレジットカードによる地下鉄のタッチ乗車をスタートしました。
使えるカードの条件は、以下のとおり。
- カードブランドがVISA、Masterであること
- タッチ決済対応カードであること
私はサービス開始直後の11月下旬に試してみましたが、上の条件を満たしたカードでもタッチ乗車できないものがありました。
あるカードは駅に入ることはできましたが、出るときに改札口でエラーとなって出れませんでした。
私の持っているカードでタッチ乗車できたのは、エポスカードのみです。

まだサービス開始間もないので、不具合が起こりやすいのかもしれません。
現状このタッチ乗車には、あまり期待しすぎない方がいいと思います。
スマホ決済や現金を準備した上で、VISA・Masterカードを予備として持つという程度がいいでしょう。
7.北京の地下鉄の運賃

北京の地下鉄の運賃は、以下のようになります(2025年1月)。
- 6キロ以内:3元(約60円)
- 6キロから12キロ以内:4元(約80円)
- 12キロから22キロ以内:5元(約100円)
- 22キロから32キロ以内:6元(約120円)
- 32キロ以上:6元+1元/20キロごと加算
北京首都空港から市内を結ぶ「北京首都机場線」の運賃は、片道25元(約500円)です。
8.北京の地下鉄路線図

(2024年12月15日公布)
最新の路線図は、中国の地図アプリ「百度地図」で確認できます。
9.北京の地下鉄おすすめアプリ

北京の地下鉄に乗るのにおすすめのアプリは、「乗換案内 北京」です。

路線図も見れますし、日本語で駅名検索・ルート検索できるので便利です。
10.まとめ

北京の地下鉄の乗り方まとめでした。
現金や交通カード「一卡通」、VISA・Masterカードによるタッチ乗車などの乗り方がありますが、やはりおすすめはスマホ決済です。
アリペイやWeChat Payといったスマホ決済が使えると、とても便利です。
有人窓口で人を呼ぶ必要もありませんし、乗車の都度切符を買う必要もありません。
日本人もアリペイ、WeChat Payを使うことができるので、北京旅行の前に必ず準備しておきましょう。
アリペイ・WeChat Payの登録にはクレジットカードが必要になるので、持ってない場合は早めに申し込むことをおすすめします。
クレジットカードのすべてが中国のスマホ決済に登録できるわけではないのですが、アリペイにもWeChat Payにも登録できるおすすめのカードあります。
それはエポスカードです。
海外クレジットカードによる中国スマホ決済の利用には海外事務手数料がかかりますが、エポスカードは1.63%と安い!(クレジットカードの海外事務手数料の平均は2.0%)
またエポスカードは年会費無料でありながら、充実した海外旅行保険が付いてきます。
北京旅行では万一に備えて海外旅行保険が必須ですが、エポスカードはケガ・病気の治療費用である「傷害治療費用」と「疾病治療費用」が年会費無料カード中トップクラス!
エポスカードは中国のスマホ決済に登録できるカードの中で、最もおすすめのクレジットカードです。