北京旅行の際、中国の電話番号があったらいいなと思うことがあるかもしれません。
WeChat Pay(微信支付)が使いたいとか、北京の友達と電話したいとか、はたまたSMS認証の必要な公共WiFiを使えるようになりたいとか。
そのような要望に応えてくれるのが、LvyComのSIMカードです。
LvyComのSIMカードは中国の電話番号が取得できて、SMS送受信(SMS認証)も可能。
さらにこのカードの最大のメリットは、有効期限を延長すれば何年でも同じ電話番号を維持できることです。
私はWeChat Payやアリペイを使うために、2018年にLvyComのSIMカードを購入しました!
それから4年以上、同じ電話番号を使い続けています ♪
このLvyComのSIMカードは、アマゾンでのみ購入できます。
中国で電話番号付きSIMカードの入手が旅行者には困難な現在、このSIMカードはとても貴重です。
ここでは、LvyComのSIMカードを紹介します。
2023年4月16日現在、品切れが続いていたLvyComのSIMカードがAmazonに入荷しています!
また品切れになる前に、欲しい方は今のうちに購入しておきましょう!
1.「LvyCom」SIMカードの基本情報

LvyCom SIMカードの基本情報は、以下のとおりです。
キャリア | 中国聯通(チャイナユニコム) |
有効期限 | 1年 |
期限延長 | ○(180日$10、365日$20) |
プラン | ・毎月10GB 20人民元 ・毎月20GB 40人民元 ・毎月30GB 60人民元 |
備考 | パスポートによる実名認証が必要(LvyComにパスポート画像を送信) |
LvyCom SIMカードには3種類のデータプランがあり、それぞれのプランのSIMカードが販売されています。
最もデータ量が少ないSIMカードでは、毎月一日に自動的に10GBのデータ通信がチャージされると同時に、SIMアカウントから20元が差し引かれます。
他には毎月20GB40元と、毎月30GB60元のSIMカードが販売されています。
あなたの月々のデータ通信量に合わせて、SIMカードを選んでください。
それでは以下、このLvyCom SIMカードのメリットを見ていきます。
2.「LvyCom」SIMカードのメリット

1.中国の電話番号が取得できる
LvyCom SIMカードの第一のメリットは、中国の電話番号を取得できることです。
これによって音声通話が可能となります。
また中国の銀行口座に、この電話番号を登録することもできます。
これによってWeChat Pay(微信支付)やAlipay(支付宝)完全版(ツアーパスではなく)を使うことができるようになります。
現在、WeChat Pay(微信支付)とAlipay(支付宝)完全版を使うためには、中国の銀行口座と中国の電話番号の両方が必要です。
2.SMS送受信・SMS認証ができる
LvyCom SIMカードでは、SMS送受信・SMS認証ができます。
これには以下のような、いくつかのメリットがあります。
1.SMS認証が必要な公共WiFiが使える
SMS送受信ができると、SMS認証が必要な公共WiFiが使えます。
中国の飲食店や喫茶店などでは、WiFiがあってもSMS認証が必要な場合があります。
そのような場所で、WiFiが使えるようになるので便利です。
2.健康コード・行程カードの申請に使える
現在中国への渡航には健康コードと行程カードが必要ですが、その取得時にSMS認証が行われます。
そのため中国の電話番号が必要です。
LvyComのSIMカードがあればSMS認証ができるので、健康コードと行程カードの申請が可能となります。
3.SMS認証が必要なアプリ・サイトに登録できる
LvyComのSIMカードがあると、SMS認証が必要なアプリやサイトに登録できるようになります。
たとえば中国版TikTok「抖音」や百度、知乎などです。
中国版TikTok「抖音」は、超面白いですよ!
中国人のリアルな「いま」を、目の当たりにできます ♪
抖音の生ライブ「直播」も、連日多くの配信者・視聴者を集めて大人気です!
3.電話番号を維持できる
LvyCom SIMカードの最大のメリットは、電話番号を維持できることです。
このSIMカードの有効期限は本来1年ですが、「Keep Your Number」というサービスを使えばさらに1年延長できます。
費用は180日10$、365日20$です。
この期間延長によって、希望すれば何年でも同じ電話番号を維持することができます。
実際私は4年以上、同じ電話番号を維持し続けています。
これによってたとえば、WeChat Pay(微信支付)やAlipay(支付宝)完全版を使うために銀行に登録していた電話番号を変える必要がありません。
SIMカードを変えた場合、銀行に行って登録していた電話番号を登録しなおす必要がありますが、そんな手間がなくなるのです。
また中国の友達や知人に、電話番号が変わったことをいちいち伝える必要もありません。
このようにLvyComのSIMカードは、期間延長によって電話番号を維持できるのが最大のメリットです。
以上、LvyCom SIMカードのメリットでした。
それでは次に、このSIMカードの使い方を見ていきます。
3.「LvyCom」SIMカードの使い方

LvyCom SIMカードの使い方を、以下説明していきます。
実際にSIMを入れてアプリを動かしたり通信したりしますが、すべて日本で行なっています。
1.アプリ「中国聯通」のダウンロードと新規登録
まず、スマホアプリ「中国聯通」をダウンロードします。

Android版アプリは、現在ないようです。
次に、SIMカードをスマホに入れます。
その際SIMピンが必要なので、旅行には忘れないようにしましょう(安全ピンでも代用可)。

LvyComのSIMカードを使うには、スマホがSIMフリーである必要があります。
下のような画面になるので「了解」をタップし、中国聯通のアプリを起動します。


キャリアの欄にSoftBankとあるのはこのSIMが日本で使われているからで、国際ローミングの状態です。
LvyCom SIMカードのキャリア「中国聯通」が、SoftBankの回線を借りて通信を行なっているのです。
下の画像のようなトップページが表示されますが、これはまだログインしていない状態なので、右下の「我的」をタップ。
次の画面の「登録」をタップし、新規登録します。


下の画面になるので、「新账号登録」の右の「>」をタップ。
次の画面で、SMS認証が行われます。
①に電話番号を入力し、②の「获取验证码」をタップするとSMSが送られてきます。
そのSMSに記載されているパスワードを③に入れると、下の④「登録」のボタンが赤くなるのでタップします。


下の画面になれば、新規登録できたことになります。
お疲れ様でした!
左下の「首页」をタップすると、トップページに行けます。


ここでトップページを、簡単に説明しておきます。
左の赤枠の「剩余话费」とあるのは、「残りの話費」といった意味で、いわばSIM内の残高です。
毎月一日に各種プランによってデータ通信がチャージされるとともに、この残高から通信料が差し引かれます。
右隣の「剩余流量」は「残りの流量」、つまり残りのデータ通信量を指します。
それぞれタップすると、詳細が確認できます。
これら「話費」と「流量」のチャージ方法を、次に見ていきます。
2.「話費」のチャージ方法
「話費」は、SIM内残高を指します。
毎月一日には各種プランにのっとってデータ通信料が話費から差し引かれるので、月初めには十分な残高があるようにする必要があります。
チャージはLvyCom・中国聯通(China unicom)のサイトか、またはWeChat Pay(微信支付)でできます。
もしWeChat Payが使えるなら、WeChat Payでのチャージをおすすめします。
WeChat Payだと即時チャージできるのに反して、LvyCom・中国聯通のサイトからだとチャージが反映するのに時間がかかるからです(大体24時間〜)。
ただWeChat Payを使える人は限られると思うので、誰でも利用できるLvyCom・中国聯通のサイトでのチャージ方法から解説します。
1.LvyCom・中国聯通のサイトで「話費」をチャージ
LvyCom・中国聯通(China unicom)のサイトで、「話費」をチャージする方法です。
どちらのサイトでもチャージできますが、私は普段中国聯通のサイトでチャージしているので、そちらでやってみます。
まずLvyComのサイトに行きます。
「Shopping」をタップし、次の画面の「Credit Card」をタップすると、中国聯通(チャイナユニコム)のサイトに移ります。


下の画面の「Airtime」は、話費のことです。
電話番号を入力し、希望の料金をタップしましょう。
ここでは「 ¥100」をチャージしてみます。
ちなみに¥100は日本円ではなく、中国元で100元の意味です。
「SHOPPING CART」の画面になったら、「CHECK OUT」をタップ。


Eメールアドレスの入力と、支払い方法の選択の画面に移ります。
2021年にはクレジットカードの支払いも選べたのですが、2022年現在PayPalのみのようです。
PayPalアカウントがないなら、作っておきましょう。
さて「PayPal」をタップすると、画面に「Prompt」が表示されるので「OK」をタップします。


PayPalのサイトに移りますので、支払いを済ませてください。
中国聯通のサイトに戻れば、話費のチャージは終了です。
ただ実際にチャージ額が反映するまでには、時間がかかることがあります。
話費がなくなりそうなら、早めにチャージしておくことをおすすめします。


2.WeChat Pay(微信支付)で「話費」をチャージ
WeChat Pay(微信支付)で、話費をチャージする方法です。
まずアプリのトップページを開き、「剩余话费」をタップ。
画面のとおり話費がマイナスで残高不足の状態なので、不足分5.52元が「推荐交费」(おすすめチャージ額)として表示されています。
「一键交费」をタップ。
私のような残高不足の状態は、なるべく避けましょう。
あとで触れますが、残高不足が3ヶ月以上続くと登録抹消の恐れがあります。


「微信」(WeCtat Pay)の右のボックスにチェック「レ」を入れ、下の「确认支付」をタップ。
するとWeChatのアプリに飛びますので、「今すぐ支払う」をタップします。


「支払」をタップして、「支払いは正常に終了しました」の画面に変われば完了です。
「完成」をタップ。


中国聯通のアプリに戻りますので、「已完成支付」をタップ。
「交费成功」の画面になればチャージ完了です。
続けてチャージしたいなら、「继续交费」をタップします。


さっきの画面に戻るので、続けてチャージできます。
金額も自由に変えられます。

話費の、WeChat Payでのチャージ方法でした。
WeChat Payでチャージするメリットは、即時にチャージ額が反映されることです。
では次に、データ通信量「流量」のチャージ方法を見ていきます。
3.「流量」のチャージ方法
「流量」は、データ通信量のことです。
各種プランに基づいて毎月一日にデータ通信量はチャージされますが、もし足りない場合LvyCom・中国聯通(China unicom)のサイトからチャージできます。
今回は直接中国聯通のサイトに行って、チャージしてみます。
中国聯通のサイトに行ったら、画面上の赤枠で囲った部分をタップします。
するとメニューが現れますので、「Refills」をタップ。


下の画面になったら、電話番号を入力します。
「Data」とあるのがデータ通信なので、希望のチャージ量を選択します。
ここでは「1GB/$20」を選んでみます。
画面を下にスクロールすると、「ADD TO CART」があるのでタップ。


「CHECK OUT」をタップすると、Eメールアドレスの入力と支払い方法の選択画面に移ります。
上の話費のところと同じように、PAyPalで支払いします。


下のような画面になれば、チャージ完了です。
登録したメールアドレス宛に、完了メールがLvyComから届きます。


ただチャージ額が反映するまでには、時間がかかることがあります(2日以上かかることも)。
データ通信量がなくなりそうなら、早めにチャージするのをおすすめします。
以上、「流量」のチャージ方法でした。
次にLvyCom SIMカードの有効期限延長サービス、「Keep Your Number」の利用方法を解説します。
4.SIMカード(電話番号)の有効期限延長(Keep Your Number)の方法
LvyCom SIMカードの有効期限延長サービス、「Keep Your Number」の利用方法について説明します。
まず中国聯通のサイトに行きます。
メニューから「Keep Your#」を選択。
「Keep Your Number」の画面になりますので、電話番号を入力し希望の延長期間を選びます。
ここでは365日を選びます(365日の方が180日より5日分お得です)。


下の画面になったら「CHECK OUT」をタップ。
支払いの画面になるので、メールアドレスの入力と支払い方法を選択。
これは2021年に「Keep Your Number」をしたときの画面で、この時はクレジットカードが選択できていますが、2022年現在はPayPalのみ選択可能です。


支払いを済まし下の画面になれば、有効期限延長は完了です。
お疲れ様でした!
入力したメールアドレスにも、完了メールも届きます。


以上、「Keep Your Number」の利用方法でした。
LvyCom SIMカードは本来は有効期限が1年なので、期限延長してSIMを使いたいなら忘れずに「Keep Your Number」を利用しましょう。
有効期限が近づくと、LvyComから期限を知らせるメールが届きます。
2022年は有効期限12日前に届きましたが、それがなかったら危うく忘れるところでした。
次に、LvyCom SIMカードを使う上での注意点を見ていきます。
4.「LvyCom」SIMカードの注意点(デメリット)

LvyCom SIMカードの注意点を見ていきますが、このうちのいくつかはデメリットとも言えるものです。
1.パスポートによる実名認証が必要
SIMカードの利用には、パスポートによる実名認証が必要です。
SIMのアクティベートのために、SIMカード購入後LvyComにパスポート画像を送信しなければなりません。
これは中国政府が、SIMカードの利用に厳格な実名認証を実施しているからです。
中国政府による規制は年々厳しくなっており、これが外国人旅行者にとって中国でのSIMカード購入が難しくなっている理由です。
私が北京に留学していた2013年頃は、外国人でも比較的簡単にSIMカードを購入できたものです。
ちなみにLvyCom SIMカードの実名認証には、中国のパスポートは使えません。
あくまで日本人を含む外国人のためのSIMカードです。
2.GoogleやLINEは使えない
LvyCom SIMカードは中国のSIMカードなので、中国政府のネット規制によりGoogleやLINEが使えません。
他にもFacebookやTwitter、Instagram、Yahooなども使えません(Yahooメールは使える)。
日本にいるときと同じようにネットを使うためには、中国のネット規制を回避できる香港SIMカードなどを使う必要があります。
たとえば、次のような香港SIMカードがアマゾンや楽天で買えます。
また、中国のネット規制を回避できるWiFiレンタルを使う方法もあります。
おすすめの香港SIMカードとWiFiレンタルについては、別の記事で紹介しています。
北京旅行でLINEやGoogleが使える!SIMカードおすすめ3選
3.3ヶ月連続の使用記録がないとSIMはブロックされる
LvyCom SIMカードは、3ヶ月連続の使用記録がないとブロックされてしまいます。
使用記録とは、SMSの発信、音声通話の発信、データ通信の使用のいずれかです。
ですので少なくとも3ヶ月に一回は、SMSで「101」という数字を「10010」宛に送信することが推奨されています。
101を送信することで、SIMの使用状況が記されたメッセージを受信できます。
SIMを長期間使用したいなら、3ヶ月に一度はSIMを入れて101を発信しましょう。
しばらく中国に行かない場合などは、SIMを使うのを忘れてしまわないように気をつけてください。
4.3ヶ月以上残高不足が続くと登録抹消されることもある
3ヶ月以上残高不足が続くと、登録抹消されることもあります。
残高は少なくとも50元の状態を保持することが、推奨されています。
注意点として「話費」の残高がなくなるとSMSが使えなくなり、SMSが使えないとSMS認証でログインするアプリも使えなくなります。
でも焦らないでください。
中国聯通のサイトで「話費」をチャージすれば、SMSもアプリも使えるようになります。
ただ登録抹消されないように、残高不足の状態が3ヶ月以上続かないように気をつけてください。
各種データプランによって、毎月20元、40元、60元と残高が引かれることも念頭に置いておきましょう。
5.日本でSIMカードを維持するには費用がかかる
LvyCom SIMカードを日本で維持するのは、中国で使うよりも費用がかかります。
まず中国ではSMS受信が無料ですが、日本では有料です。
またこのカードは中国のSIMであり、これを日本で使うと「国際ローミング」になるというのも、割高の理由です。
上で解説してきたスマホ画像にSoftBankとあることからも分かるように、LvyCom SIMカードのキャリア「中国聯通」は、日本の携帯電話会社の回線を借りて契約者に日本でのサービスを提供しています。
この国際ローミング料金がかかる分、LvyCom SIMカードを日本で使うと割高になります。
ですのでLvyCom SIMカードは、あまり頻繁にデータ通信を日本で使わないようおすすめします。
SIMがブロックされないよう、3ヶ月に一度SMS発信する程度にとどめましょう。
その際にSIM内残高を確認し、必要な分はチャージしておくとよいと思います。
5.困ったときはLvyComに問い合わせてみよう

困ったときは、LvyComに問い合わせてみましょう。
LvyCom SIMカードは中国のSIMなので、日本のとはずいぶん違い、分かりにくいことが多いかと思います。
私自身、いまだにその全容を把握しきれていません。
ですので困ったり分からなかったりした時は、LvyComに問い合わせてみましょう。
問い合わせ先はこちら。
support@lvycom.com
上の宛先に、メールで問い合わせることができます。
問い合わせできる言語は、英語か中国語です。
私は以前残高不足が続き、SMSを受信できずアプリにログインもできなくなって、困りきったことがありました。
SIMが失効してしまったのではと不安になり、LvyComに問い合わせてみると、ちゃんと返信してくれました。
LvyComいわく、残高不足でSIMは「停机」(停止、ブロックといった意味)状態だが失効はしていない、チャージすればまた使えるようになる、とのことでした。
4年以上使ってますが、LvyComは対応が割とちゃんとしている印象です。
6.まとめ
LvyComのSIMカードを紹介してきました。
中国の電話番号付きSIMは全ての北京旅行者に必要なものでもないので、ややマニアックな内容になってしまったかもしれません。
ただ私のように、どうしても中国の電話番号がほしいという方もいるかもしれないと思い、記事にしました。
LvyCom SIMカードはとくに期間延長して維持できる点が大変優れているので、中国の電話番号がほしい方はぜひ使ってみてください。
ちなみにこのSIMカード、アマゾンでのみ売られてますがたびたび売り切れになります。
人気があるからなのか、在庫が少ないからなのか分かりませんが、一度欠品するとしばらくアマゾンに姿を現しません。
もしあなたがLvyCom SIMカードの購入を検討しているなら、アマゾンにあるうちに手に入れておくことをおすすめします。
■10GB20元タイプ
■20GB40元タイプ
■30GB60元タイプ